トヨタの水素エンジンカローラ、鈴鹿スーパー耐久を完走　川崎重工らが燃料を提供

９月18日・19日に開催された水素自動車レース、「スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第５戦 SUZUKA S耐」（５時間レース）に、トヨタの水素エンジンカローラが参戦、完走した。

この水素エンジン車両の燃料には、豪州産の褐炭由来の水素が使用されており、これは、電源開発が製造・空輸し、川崎重工、岩⾕産業が協力して豪州から鈴鹿まで運び、提供したものだ。

同大会は「はこぶ」をテーマに挑戦しており、今回の結果は、将来、海外から大量に安価な水素をはこび、国内で使う一連のサプライチェーンを構築する取り組みの具体的な一歩となったという。

川崎重工はリリースで、「来年のレースでは、世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」で豪州からはこんだ水素を提供できるよう、関係各社と協議を進めている。今後とも、水素社会の実現に向けて、多くの仲間とともに水素エネルギーの普及を目指し、脱炭素を推進することで、世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する」と述べている。