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第一生命ホールディングス、CO2排出量削減目標を2040年度100%削減へ引き上げ

第一生命ホールディングス、CO2排出量削減目標を2040年度100%削減へ引き上げ

EnergyShift編集部
2021年03月08日

第一生命ホールディングスは2021年3月5日、スコープ1と2におけるCO2排出量削減目標を2019年度比で2025年度50%削減、2040年度に100%削減に引き上げると発表した。さらにスコープ3の削減目標を新たに設定し、2050年度までに100%削減する。

従来までのCO2排出量削減目標は、スコープ1およびスコープ2を対象としており、その水準はグループ全体で対前年比1%削減、中核子会社である第一生命保険では2030年度40%削減、2050年度70%削減(いずれも2013年度比)という目標値であった。

今回、その水準を2025年度50%削減、2040年度100%削減(いずれも2019年度比)に引き上げ、達成年度の前倒しを発表した。

加えて、中核子会社である第一生命において、これまで目標設定がなかったスコープ3に関しても、2030年度30%削減、2050年度までに100%削減するというCO2排出量削減目標を新たに設定した。

RE100達成年は2050年度から2023年度に大幅前倒し

今回の目標引き上げに合わせて、第一生命は保有不動産における消費電力の再生可能エネルギー化を従来2050年度だった目標年度を2023年度に大幅に前倒しすると発表した。

なお、同社が外部賃貸する物件(投資用不動産)は2021年度中に100%再エネ化する方針だ。

第一生命は、日本全国約1,000万人の顧客から預かった資金を幅広い資産で運用する「ユニバーサル・オーナー」としてESG投資を推進している。「気候変動の緩和」を重点テーマとし、これまで国内外51ヶ所、合計出力約6,500MWの再生可能エネルギー発電事業に投融資してきた。

今回、RE100達成に向けた取り組みを機関投資家の側面からも促進するべく、投融資先の再生可能エネルギー発電所由来のトラッキング付FIT非化石証書を活用した電力を、同社保有不動産に供給するスキームを構築したという。

具体的には2021年4月より、同社の投融資先である山梨県の太陽光発電所(合同会社クリーンエナジー清里の杜)から創出される環境価値をトラッキング付FIT非化石証書として、同社本社ビルに電気と組み合わせて供給していく。投融資先の再生可能エネルギー発電所由来の環境価値取得は国内では事例の少ない取組みであるという。

第一生命が投融資している他の再生可能エネルギー発電所に対しても同スキームを導入することで、スコープ1+2におけるCO2排出量を2025年度までに50%まで削減する計画だ。

第一生命は、グループ全体のCO2削減目標を前倒しで達成するとともに、「責任ある機関投資家として引き続き投融資を通じた再生可能エネルギー市場の発展にも寄与していきます」とコメントした。

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