国際航空運送協会(IATA)、世界の航空業界で2050年までに温室効果ガス排出ゼロ | EnergyShift

脱炭素を面白く

EnergyShift(エナジーシフト)
EnergyShift(エナジーシフト)

国際航空運送協会(IATA)、世界の航空業界で2050年までに温室効果ガス排出ゼロ

国際航空運送協会(IATA)、世界の航空業界で2050年までに温室効果ガス排出ゼロ

2021年10月05日

国際航空運送協会(IATA)は4日に開いた年次総会で、世界の航空運送業界の温暖化ガス排出量を2050年までに実質ゼロとする決議を承認した。

世界の航空業界の団体が50年の脱炭素化を目標に掲げるのは今回が初。

目標を達成するためには、2050年までに1.8ギガトンもの二酸化炭素を削減する必要があるという。

持続可能な航空燃料(SAF)を用いることで温暖化ガス削減量のうち65%を削減できる見通し。SAFは温暖化ガスの排出量を石油由来のジェット燃料と比べて約8割減らすことができ、世界で実証実験が進んでいる。

残りの温室効果ガス削減量については、水素燃料の活用や電動化、二酸化炭素の回収・貯蓄(CSS)といった新しい技術を活用し減らすという。

発表の中で、IATA事務局長のWillie Walsh氏は、「持続可能なグローバルコネクティビティーの実現は、航空会社だけで達成することはできません。航空業界全体が、エネルギー転換を含む、大規模な変化を実現するために、政府の支援政策の枠組みの中で協力しなければなりません」と述べている。

関連記事
東芝や出光ら6社、回収CO2から航空燃料製造へ 実証事業
バイオ燃料で空を飛ぶ 日揮ら4社、2025年までに廃食用油のジェット燃料を商業化

EnergyShift編集部
EnergyShift編集部

EnergyShift編集部

ニュースの最新記事