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ウイニングイレブンを種目としたeスポーツ大会 100%の再エネを使って開催

ウイニングイレブンを種目としたeスポーツ大会 100%の再エネを使って開催

2021年06月23日

全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE 実行委員会は、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2021 MIE」(以下、2021 MIE)で競われる競技タイトル6種目を今年3月に発表したが、その1種目は日本を代表する人気サッカーゲームである、あの「eFootball ウイニングイレブン」。ゲームを多少知ってる方なら誰もがご存知の通称『ウイイレ』だ。

「2021 MIE」自体は、第76回国民体育大会「三重とこわか国体」と第21回全国障害者スポーツ大会「三重とこわか大会」の文化プログラムとして開催されており、日本各地の予選を勝ち抜いた都道府県代表チームによって競われる大規模なeスポーツの全国大会となっている。

その長野大会においての取り組みが、なんと再生可能エネルギーを使用しての開催だという。

「ウイイレ」をCO2フリー大会で開催

その都道府県代表チームの長野県選抜において、一般社団法人長野県eスポーツ連合(以下、長野県eスポーツ連合)が、長野県企業局の協力を得たことにより、「2021 MIE 『eFootball ウイニングイレブン長野県代表決定戦』」に関しては、地元信州の水力発電でつくられた電気を活用する「CO2フリー大会」として6月27日に開催されることが発表された。

今回の取り組みは、大会会場となる株式会社長野放送(以下、長野放送)のNBSホールで使用する電気に、長野県企業局が運営する水力発電所でつくられた電力を、中部電力ミライズが供給する「信州Greenでんき」を活用し、信州産の再生可能エネルギー100%によるCO2フリー化を図り、地球環境に配慮したeスポーツ大会の運営を目指すという。

また、会場にて、長野県立地の発電所由来電力を活用していることなどをモニター表示するとともに、同大会の模様をYouTubeチャンネルにてライブ配信し、参加選手をはじめ、応援者・視聴者の環境意識や環境活動の取組への啓発につなげることも視野に入れている。

今回、多方面から注目されるであろう「CO2フリー大会」開催に関し、一般社団法人日本eスポーツ連合(Japan esports Union:以下、JeSU)副会長の浜村弘一氏から、次のようなコメントをいただいた。

「eスポーツは、年齢、性別、身体のハンディキャップに関係なく参加ができる、敷居の低い競技です。5G時代には地域の差さえ無くなるという、まさにダイバーシティ時代にフィットしたスポーツとなります。今回は脱炭素エネルギーを使った取り組みという事で、さらに社会からその有用性に注目が集まることになるでしょう。JeSUとしても大いに注目をしています」とのことだ。

大会関係者からのコメント

また以下のように関係者のコメントが寄せられている。

長野県eスポーツ連合
「eスポーツを単なる競技としてではなく、産業振興や地域活性化、教育支援、健康増進、障がい福祉、国際・世代間交流などの社会的課題の解決に資するものと考えており、今後も幅広い世代に浸透を図るべく活動を続けてまいります。今大会も2050ゼロカーボンの実現に向けた取り組みに寄与することができ、また様々な方に知ってもらうキッカケになればうれしく思います」

長野県企業局
「県内23ヶ所の水力発電所で、豊富な水資源を活用したCO2の排出量が極めて少ないクリーンな電力をつくっています。2050ゼロカーボンの実現に向けて、新しい水力発電所の建設を積極的に推進するとともに、創立60周年を記念する地域貢献事業として共生社会づくりや産業振興、地域創生等の観点から注目を集める「eスポーツ」の活動への協力を通じて、企業局の取組・魅力を発信してまいります」

長野放送
「当日会場となるNBSホールを含む本社で「信州Greenでんき」を受電し、初めて再生可能エネルギーを使用した放送を行います。番組を通じてCO2フリーのeスポーツ大会を広く周知するとともに、自然豊かな信州の放送局として、今後も環境に配慮した取り組みに協力してまいります」

中部電力ミライズ
「低炭素電源や地産電源を活用し、環境負荷軽減に向けた取り組みを進めるとともに、地域貢献に努め、長野県内の再生可能エネルギー拡大に向けた取り組みを推進してまいります」

脱炭素化へ強力に舵取りをした政策方針により、日本国内でのゲーム・エンタメ業界へのグリーンエネルギーや再エネの波もそろそろ始まるだろうと予想はされてはいたが、今回のeスポーツという日本ゲーム業界にとっても新ジャンル事業からのムーブメントにも大きく期待したい。

EnergyShift編集部
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