平井陽一朗のテスラに乗って 第2回 僥倖 | EnergyShift

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平井陽一朗のテスラに乗って 第2回 僥倖

平井陽一朗のテスラに乗って 第2回 僥倖

2021年07月14日

巷ではテスラ、テスラとやたら騒いでるけれども、実際、自家用車として乗ってみてどうなのよ? というみなさんの疑問に、平井氏がテスラとの愛のあるめくるめく日々の実体験を通してお答えする連載、第2回。エナシフTVのゆーだいからは、まさかずーっとテスラに乗ってるだけの話じゃないのかと危ぶまれている、かつ読者的にエナシフ的にナゼありなのか、コレ? という本連載ですが、徐々に脱炭素なDX的な話になる予定。たぶん。。。今回、ついに平井氏、テスラに乗る!

(第二回) 僥倖

さて、青山のテスラのディーラーに試乗予約をして足を運ぶと、営業マンの方が丁寧に説明くださいまして、その後早速試乗です。
まずは助手席に乗って、青山からお台場にある充電場所まで、結構おなか一杯なコースを体験させてくれます。しかも高速にも乗って!
この間に、テスラの持つすごい魅力を、僕は体感することになります。
まずエンジン音が全くない静寂発進(エンジンがないから当たり前ですが)。
そして高速での自動運転。これは2017年初頭の当時、初めて見ました。本当にびっくりしました。

ハンドルが勝手に動いている!  すごすぎる!!!

そして極め付けは、ヒトもクルマもほぼいないお台場の広ーい道での急速発進。0−60kmくらいまでをアクセルベタ踏みで行くときのG!
これを通常モードやinsane(まさしく「常軌を逸した」)モードで体感させてくれます。
ムチウチになるかと思いましたが、これでもう完全にテスラの虜になってしまいました。
帰り道には運転もさせてもらいました。大きな車体にも関わらず、ステアリングも軽めで、視野が広く、非常に運転しやすいことがわかります。
たったこれだけで僕が虜になるんですから、その後の展開はこの営業マンの方にとってみたらeasy dealでしたでしょうね。
なにしろ、ここから更にたくさんの、テスラならではの付加価値がついてくるわけですから。

テスラに乗る高付加価値

まず、妻が、「広くて荷物をたくさん積めないとイヤ」と言っていた収納。リアトランクはハッチバック式なのでただでさえ結構積めるのですが、それがなんと二段式! アルファードの後ろの席を畳んで収納する以上くらいの収納スペースがあります。
その上にフロントにエンジンがないので、そこもトランクになっているのです!
そしてなんと言っても専用アプリとアップデート。
ここで自分のテスラに名前もつけられますし、「スマート・サモン(Smart Summon)」という、昔のアメリカの特撮テレビドラマ『ナイトライダー』で自分のクルマのナイトライダー2000を呼び寄せるとこっちに勝手に来てくれるような機能まであります。
更にアップデートのたびに、車高の調整段階が加わったり、フロントのドデカイiPadみたいなインパネのUI(ユーザーインターフェース)が改善されたりと、新機能や改善がどんどん追加されていきます。
しかもエンジンがないので、音は無音で排気ガスゼロ。
更に更に、バイバック(買い戻し)保証付きリースがある!!! お値段は新古車でもモデルSのP85Dというパフォーマンスタイプでメッポウ速い車種だったので、それなりに高価なのですが、4年リースで49%でのバイバック保証がつくという!!!(これは実はやや注意が必要なのですが、これはまた本連載にて後ほど・・・。)

上げ膳据え膳とはまさにこのこと

そして充電に関しては、基本無料だと言う! なに!? 無料!?(この無料サービスはその後終了してしまいましたが・・・)どこで充電できるの? どれくらい時間かかるの? などというのが当然気になりました。
当時、テスラ専用の充電場所はお台場、パレスホテル、グランドハイアットの3箇所で、高速充電であれば30−60分でフルチャージ可能。その他、CHAdeMOや区役所などにある普通の充電施設でも一応の充電ができるとのこと。充電場所はEVSmartというアプリに全部情報が載っているし、インパネからも検索できるから、特に困ることはないはずです、と営業マンは説明します。
「たしかに一般車の給油よりも時間はかかりますが、その時間を読書に充てたり、皆さん有意義に使われていますよ」、ってな感じで、それもそうなのかな、、、うーん、でも充電はさすがに不便そうだぞ・・・?と迷っていると、
「じゃあ試しに1週間、乗ってみますか? それで考えてみてください」と。
「え?本当ですか? ではぜひ!」
ということで1週間テスラをお借りして、週末に家族で遠出も含めてあちこち行ってみた結果、家族満場一致でテスラが欲しい! という結論に至ったという訳です。

まず、初日であれだけの試乗体験をさせて頂いた上に、さらに1週間の試乗もできるという、接客とオンボーディングの素晴らしさ!
そして、乗って15分後には、まるで自分がずっと乗ってきたクルマかと錯覚するほどの秀逸かつ斬新なハード・ソフト面のUI(ユーザーインターフェース)。
もちろん排気ガスやガソリン臭からの解放! これは妻には大変好評でした。
またなにより、運転の楽しさ。何度も加速を楽しんじゃいました。子供たちは大喜びです。
それから、まだ当時はそんなにテスラは走ってなかったですからね、
「あのクルマなに? マツダ? いや、違うな」みたいな感じで見られるのもちょっとだけ心地良い。
さらには車内空間の広さ、収納の広さ!

さて一番気になっていた充電ですが、充電中、お台場ではコンビニにて、家族でカップラーメン食べたり、サービスエリアではお土産コーナーで買い物やソフトクリーム食べたり、確かにそんなに苦痛じゃない! むしろ何かしらで時間を潰さないといけない、という自由とそこから生まれる体験がある!
正直、安い買い物ではないわけですが、私もデジタル系の仕事をしているのだから、皆より早くこういう最先端の体験はしておかないと・・・、とか、やっぱエコ大事だよな・・・、とか、自分なりにテスラに決めるという行動を正当化する理由はいっぱいありました。

1週間後の返却と同時に、速攻で購入(リース)を決めたのは言うまでもありません。

 

第3回につづく(次回7月21日配信予定)

第1回はこちら

平井陽一朗
平井陽一朗

BCG Digital Ventures Managing Director & Partner, Head of Asia Pacific & Japan 三菱商事株式会社を経て2000年にBCGに入社。その後、ウォルト・ディズニー・ジャパン、オリコンCOO(最高執行責任者)、ザッパラス社長兼CEO(最高経営責任者)を経て、2012年にBCGに再入社。キャリアを通し、一貫して事業開発に関わっており、特にデジタルを活用した新規事業立ち上げを多く主導。 BCGハイテク・メディア・通信グループ、およびコーポレートファイナンス&ストラテジーグループのコアメンバー。メディア、エンターテインメント、通信業界を中心にアライアンス、成長戦略の策定・実行支援、特にデジタル系の新事業構築などのプロジェクトを手掛けている。 また、BCG Digital Ventures 東京センターの創設をリードし、2016年4月の同センター開設後は、マネージングディレクター&パートナー、およびジャパンヘッドとして、2021年からはアジア・パシフィック地区のヘッドとして、新規事業アイデアの創出、新規事業の出資を含めた立上げなどを幅広く手掛けている。同デジタルベンチャーズ出資先数社の社外取締役を兼務。

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