3月27日のエナシフTVでは、ゆーだいさんが「2兆円のインテル半導体投資 これは脱炭素にも波及」と題し、23日にインテルが発表した西部アリゾナ州の2つの半導体工場を新設(投資額は計200億ドル(約2兆1,700億円))について独自に分析をしていました。
(ゆーだい)炭素文脈に入っていきたいと思います。
先日のソフトバンクの次世代電池動画のときにも用いた表現なのですが、これからはDXとGX、この二つであって、DXとGXの交差点、そんな分野も多く出てくる、と。
でですね、いま、DX文脈の話をインテルの例でご紹介しました。
ただ、デジタルと同じくらい脱炭素も国家の命運がかかっているわけです。というのもエネルギー安全保障という概念があるくらい、そもそもエネルギーというのは国家にとって死活問題であるからであり、そこの安定供給、そしてコスト、この二つの鍵を握っているのが、再生可能エネルギーであり、そしてそれを安定化させるのが蓄電池だからです。
ただ、再生可能エネルギーはあくまでもエネルギー体。蓄電池も、その字のごとくエネルギー貯蔵体です。
そう、これを使うというときに変換が必要になるわけです。その役割を果たすのが、パワー半導体です。これからのデジタル、脱炭素の時代に、このパワー半導体というも、また欠かすことのできない部品であり、ここの重要性がいま急速に上がってきています。
パワー半導体は、主に電圧、周波数を変えたり、直流を交流、交流を直流に変えるなどの電力変換に使われます。といっても分からないですよね。
例えるならば、さきほどインテルの例でも扱ったような半導体は小さな電力で動作する「頭脳」だとすると、パワー半導体は小さな電力から大きな電力まで幅広く扱う「筋肉」に例えられます。そしてなんといっても特徴は電力を効率よく制御することで機器のエネルギー効率を高めるデバイスである、という点。つまりエネルギー効率の申し子であり、そしてその観点からは、脱炭素の隠れた主役であるとも言えます。
で何に使うかというと、例えば、モータだったら、低速から高速まで精度良く回す役割を果たします。「モータあるところにパワー半導体あり」といわれるほどです。
発電に関して言えば、例えば太陽光で発電した電気を無駄なく送電網に送る役割を果たします。様々な家電製品、電気器具に安定した電源を供給する場面でパワー半導体は欠かすことのできない主役として活躍している、とこういう機能を果たします。
モーター、太陽光、この二つの例だけでも、あれ、脱炭素ど真ん中じゃないと思った方、いらっしゃるんじゃないでしょうか?
そう、パワー半導体は脱炭素ど真ん中なんです。
電気の無駄を極力少なくできるパワー半導体の需要がいま高まってきており、そして、これからの脱炭素化の波で、こちらも一気に重要性が増すと我々分析しています。
そうなると、こちらも国家の命運がかかった基幹産業になるわけです。超重要ですよね・・・。
(続きは動画でごらんください)
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