こんにちは。編集部のこもやんです。カーボンニュートラル、脱炭素関連の用語を、日本一わかりやすく、しりとりで毎日紹介するコーナー、さっそくいきましょう。
昨日は「じぞくかのうせい」でしたので、今日は「い」です。まだまだしりとりは序盤なので余裕があります。
泣く子も黙るテスラのCEO、マスクさんです。
イーロン・マスクさんについてはいろいろと語られています。
経歴をざっくりいうと、生まれは南アフリカで、カナダに渡り、アメリカの大学に行きました。そこで立ち上げたソフトウェア会社を売却し、売却資金で後のペイパル(決済システム)となる会社を作ります。そのペイパルが買収され、その資金で宇宙開発のスペースXを起業。それが2003年で、翌2004年にテスラに出資、会長になり、2008年にCEOになりました。
テスラはイーロン・マスクさんが起業したのではなかったのです。ごく初期にジョインしたので、今では共同創設者という名前になっているそうです。
わたしは2008年にCEO就任というのが気になりました。2008年になにがあったのか。リーマンショックです。
今では泣く子も黙るテスラでも、2008年秋には資金1億ドルを2年間ですでに使いきり、できていたのは初期ロードスターが100台ほどしかありません。イーロン・マスク37歳です。
超がつく財政難。リーマンショックの影響でテスラの資金調達もうまくいかず、同じ時期に離婚、スペースXの打ち上げ失敗も重なりました。後に「このときはもうダメだ、どうしようもないと思った」と回想しています。
しかし、クリスマスイブの2日前、なんとスペースXはNASAとの契約を16億ドルで勝ち取ったのです。それから周りの投資家にテスラへの出資を必死で呼びかけ、クリスマスイブまでに資金調達ができました。翌年2009年の3月にテスラ・モデルSを発表し、マスコミは絶賛。ようやくテスラは事業継続の見込みが立ちました。
この時に、マスクさんは会長から会長兼CEOになったのです。この2008年の出来事は今でも語りぐさになっています。
マスクさんは難局を切り抜ける根性と能力があるのだと思います(あと、相当なラッキーも)。マスクさんのお気に入りの言葉はこうだそうです。
「もしも地獄の真っただ中にいるのなら、そのまま突き進め」。
明日は「く」です。日曜日も更新します。
では、「く」でお会いしましょう。
ヘイミッシュ・マッケンジー著 松本剛史訳、「インセイン・モード」、ハーパーコリンズ・ジャパン, 2019を一部参考にしました。
イーロン・マスクさんのお母さんであるメイ・マスクさんの「72歳、今日が人生最高の日」という本もお薦めです。
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