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地熱資源の技術経済的評価を実施する契約をGreenFire Energyと三井石油開発株式会社が締結

地熱資源の技術経済的評価を実施する契約をGreenFire Energyと三井石油開発株式会社が締結

EnergyShift編集部
2021年04月12日

2021年4月6日、GreenFire Energyと三井石油開発(MOECO)は、日本の地熱資源でGreenFire Energyの閉ループ地熱ソリューションを設計し、MOECOを支援する契約を締結したことを発表した。

低コストで地熱資源の技術経済的評価

今回のGreenFire EnergyとMOECOとの提携の目的は、既に掘削されているが従来の地熱技術では生産できない試掘井からの実質的な熱回収を実証することと、この資源を新しい技術で開発して大規模な地熱発電施設を作るための技術的・経済的な実現可能性を評価することにあるという。MOECOは、三井物産グループの石油・ガス開発会社。同社は、日本およびその他の地域における再生可能エネルギーの重要な潜在的供給源として、地熱エネルギーに注目している。

GreenFire Energyは、地熱資源に関する経験、高度な坑井モデリング能力などの新技術を活用し、大規模な地熱プロジェクトの技術的・財政的なプロジェクトに対し、大きなコストが発生する前に判断できる、つまり、地熱資源の可能性を評価することができるユニークな企業である。このプロジェクトが成功すれば、GreenFire Energyのアプローチを含む可能性のある革新的な地熱技術を用いた大規模なテストプロジェクトの開発に向けてテストが進められる予定となっている。

「私たちが地熱エネルギーに焦点を当てることは私たちのビジネスの重要な部分であり、石油とガスの探査分野での経験を活用しています。MOECOと三井グループは、地熱を含む多くの再生可能エネルギーの機会を模索しています。GreenFire Energyの技術は、従来の地熱開発の課題のいくつかを解決できる可能性があり、MOECOを地熱エネルギー生産で前進させるための優れた方法になるでしょう」とMOECOのCEOである濵本浩孝氏は述べている。

「GreenFire Energyは、このプロジェクトでMOECOと協力できることをうれしく思います。私たちがテストしている(地熱)資源が、私たちの技術に適しているだけではなかったということ。同時に、特別設計された新しい地熱技術の調査を推進しているMOECOのビジョンにも非常に感銘を受けています」とGreenFire EnergyのCEOであるJoseph Scherer氏は述べている。

GreenFire Energyは、革新的な閉ループ地熱技術を開発・展開し、世界最大の継続的な再生可能エネルギー源の開発を支援している。その技術は、通常はアクセスできない広大な地熱資源を利用し、コスト競争力があり、継続的かつ柔軟な発電を可能にし、他に類を見ない環境面での利点も備えているという。また、カリフォルニア州コーソの地熱発電所で実証されたGreenLoop技術は、汎用性が高く、鉱物抽出、水素製造、エネルギー貯蔵など、多くの付加価値の高い用途がある。GreenFire Energyは、再生可能エネルギー、地熱、石油・ガス業界を含む幅広いエネルギー事業者に対して、フィールドスケールおよび坑井改修のソリューションを提供している。

MOECOは、エネルギー資源の探査、開発、生産をグローバルに継続的に開発し、タイ沖でガスプロジェクトの開発を構築してきた企業で、三井石油開発のエネルギー事業バリューチェーンの中核グループ企業の一つとして地熱事業の継続的な発展を含むグローバル展開を通じて、変化する社会の要求に応えるエネルギー資源の提供に向け、今後も取り組んでいくという。

GreenFire Energy Inc. and Mitsui Oil Exploration Co., Ltd. Enter Agreement to Perform a Technoeconomic Assessment of a Geothermal Resource

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