2021年8月12日、英国の再エネの電力や熱など脱炭素エネルギーを扱うSSE Thermalとコンピュータゲームなどの研究・教育を行う英国のAbertay大学は、学生を対象に、CCS(CO2回収貯留)をテーマとした教育ゲームの開発をテーマとしたコンテストを行なった。7月にさまざまな学生チームからアイデアが提出され、スコットランドのゲームデザインスタジオなどを含む審査員が、入賞作品を選んだ。
今回のゲーム開発は、2021年10月末から英国のグラスゴーで開催されるCOP26(気候変動枠組み条約第26回締約国会議)に先立つイベントだ。
優勝したチームに対しては、SSE Thermalがゲームの開発資金を提供する。
作成されたゲームは、COP26以降、SSE Thermalを通じて教育機関に提供され、CCSが英国の温室効果ガス排出削減にどのように役立つかを示すという。
優勝チームの学生Harry Petch氏は、「SSE Thermalと協力して、すべての年齢の人にCCSを実現する、楽しくて教育的なゲームを開発することを楽しみにしています。COP26の開催を控え、社会が気候変動問題に迅速な対応を取ることがいかに重要なのか、私たちは知っています。これは私たちがその重要なメッセージを伝える役割を果たす刺激的な機会です」と語る。
SSE Thermalは英国大手エネルギー会社のSSEグループの1部門で、CCSによる火力発電所の脱炭素化に注力する他、風力発電や太陽光発電も手掛けている。
また、Abertay大学はヨーロッパでトップ10に入るのコンピュータゲームの教育機関として、教育、ヘルスケアなどの分野にも応用されるプロジェクトを提供している。
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