2021年3月24日、電気自動車(EV)によるカーシェアリングサービスを展開するREXEVと、小田急電鉄が、小田原地域の地域交通の活性化を目指し、MaaSの連携を開始する。これにより、地域の交通の脱炭素化を進めることがねらいだ。
REXEVは、カーシェアリングサービスの「eemo」やエネルギーマネジメントサービスに取り組む、エネルギーテック企業だ。一方、小田急電鉄は東京と小田原を結ぶ私鉄で、MaaSアプリの「EMot」を提供している。
「eemo」は2020年6月より、小田原、箱根エリアを中心にEVに特化したカーシェアリングサービスを展開しており、現在29ステーションで約50台のEVを運用している。また、単なる交通手段ではなく、地域内の再エネの活用や、災害時の非常用電源としての利用も想定されている。
一方「EMot」は小田急電鉄が開発したデータ基盤「MaaS Japan」を活用したアプリで、複合経路検索サービスや電子チケットの発行などができる。
今回の連携によって、「EMot」のトップ画面から「eemo」のステーションがアイコンで表示されるようになり、EVの手配が可能となる。
REXEVと小田急電鉄は、今回の連携を通じて、小田原を中心にEVと地域の再エネを組み合わせた脱炭素移動サービスの普及を進めるとしている。
また、今後も、地元観光とEV利用を組み合わせたエコツーリズムの提供や地域交通と組み合わせたお得なチケットなど、さらなる連携強化について協議を進めていく。
将来的には、eモビリティへシフトした地域交通サービスとREXEVのeMMP(eモビリティマネジメントプラットフォーム)を連携させ、地域内のeモビリティの効率利用に加えて、エネルギーマネジメントも行うことで、地域マイクログリッドの構築や地域のレジリエンス強化等を進めるということだ。
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