企業や自治体が直接再生可能エネルギーを購入する方法として、PPA(電力販売契約)が注目されている。こうした中、PPA事業者を比較するサイトが運用を開始した。
2021年4月26日、太陽光発電・蓄電池を中心とした再生可能エネルギーWeb プラットフォーム「タイナビシリーズ」を運営する株式会社グッドフェローズは、高圧電気料金一括見積もりサイト「スイッチビズ」内にて、PPA事業者を比較する「産業用PPA電気料金比較サービス」の提供を開始した。同社はこのサービスを通じて、太陽光発電を利用して企業・自治体の脱炭素化を支援し、2030年の温暖化ガス排出削減目標、2013年度比46%の達成に貢献するという。
PPAとは、発電事業者と需要家が直接電力販売契約を結ぶというもの。海外では再エネの利用を進める企業にとって、代表的な調達手段となっている。需要家にとって、自社で再エネ発電設備を所有する必要はなく、契約に基づく電気代を支払えばいいということがメリットとなっている。初期費用は不要で、電気料金が安くなることが多く、CO2排出削減やレジリエンス対策ともなる。
サービスの利用にあたって、需要家は図面などを提出、これに基づき、最大3社のPPA事業者に見積りを依頼することができる。また、同社のコンサルタントが最適な見積もりを提案することも特長。
2020年7月に公開された富士経済の調査結果によると、2019年度のPPAの太陽光発電市場は58億円規模とされ、2030年度には1,571億円まで拡大すると予測されるという。こうしたことから、2021年現在、環境省から PPA 事業者に対しての補助金制度もあり、大手企業を中心に太陽光発電のPPAが注目を集めている。
ニュースの最新記事