洋上風力のポテンシャルは、1にその発電量、そして開発競争に勝った際の経済波及効果になる。
開発競争と導入は電力業界の雇用にも絡んでくる。洋上風力の部品量は1〜2万点、さらに港湾の整備やO&Mなどの雇用も生む。部品メーカー、風車メーカー、建設業者はそれぞれ導入増による事業拡大を見込んでいる。
波及効果は非常に大きく、仮に世界でも競争力がもてるセクターに育った場合は、日本経済にとって非常に大きなプラスになるだろう。
日本の洋上風力は、導入ポテンシャルは相当なものである一方、これまで日本の開発は後れを取って来た。だが、さすがに今回、政府も本腰を入れている。法的処理の問題は再エネ海域利用法で、漁業を含む地域理解は日本型セントラル方式で解決を見出そうとしており、他に技術への投資などが課題だったが、外資の協力も取り付けながら、それぞれ一定の解決を見出している状況だ。もちろん、一度、外資がドッと入ってくる格好になるかもしれないが、そこは臥薪嘗胆の世界かと思われる。
その上で、まずは、2030年、洋上風力10GW導入を目指すという目標が、どこまでしっかり具現化できるかが注目される。その上で2040年にさらに加速させ、2050年のカーボンニュートラル実現につなげていく、という絵図はとりあえず見えている。
ポテンシャルはある。あとは、どう引き出すかだ。ぜひとも突き抜けてほしい。
日テレ24の取材でも述べたように、日本が洋上風力のポテンシャルを引き出すことができたら、海が油田であるような位置づけになってくる。
その夢を、ぜひ見たいし、筆者自身、実現に向けて貢献していきたいと思う。
今回はこの一言でまとめたい。
『日本の洋上風力には夢しかない』
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