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バンダイナムコグループが新たに仕掛ける、「ガンダム」を活用したサステナブルプロジェクトとは

バンダイナムコグループが新たに仕掛ける、「ガンダム」を活用したサステナブルプロジェクトとは

2021年06月18日

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」が6月11日についに劇場公開され、週末の興行収入ランキングにて1位を達成されたことで、ガンダムファンが盛り上がっているさなか、バンダイナムコグループから「ガンダム」というIP(intellectual property)を活用した、ほかに例を見ないサステナビリティあふれるプロジェクトの発表が行なわれた。

内容は、「ガンダム」という重厚で広大なかつ緻密な設定とストーリーを根本から理解しているファンであればあるほど納得できて、いっしょに地球環境問題を考えるようになるであろうというプロジェクトとなっている。
そのプロジェクトの名称は、「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION」。略してGUDA。世界中にファンを持つ「ガンダム」というキラーIPを用いた「持続可能な開発目標(SDGs)」への取り組みとなっている。

『GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION(GUDA)』とは

バンダイナムコグループが、4月16日付で発表した、IP軸戦略のもと、同社のIPファンとともに持続可能な社会の実現に向けたサステナブル活動を推進していくという、グループのサステナビリティ方針が、今回のプロジェクトのプラットフォームとなっている。

具体的な方針とは、IP軸戦略のもと、環境問題への取り組みをはじめとしたバンダイナムコグループが向き合うべき社会的課題に対応したサステナブル活動を推進しつつ、また、その一環として、次期中期計画に向けて活動のマテリアリティの特定(重要項目の再選定)を推し進める。そのほか、エネルギー由来の二酸化炭素排出量削減目標の設定を行なうという方針だ。
今回のサステナブルプロジェクトのGUDAはまさにその先駆的立ち位置となっており、先だって6月15日にオンラインで開催された「第1回 ガンダムカンファレンス」で発表されたもの。

「ガンダム」という作品を、アニメや小説を知らない方のために簡単に説明すると、1979年に放送開始された『機動戦士ガンダム』から 40 年以上に渡り、さまざまなシリーズ作品を通じて増加する人口や悪化していく地球環境に対して警鐘を鳴らし、人類の革新を促してきたアニメだと言える。
その象徴の一つが、人類の宇宙への移民の開始と共に幕を開ける、宇宙世紀という新しい歴の概念なのだ。広大な宇宙に対し、人類が一個人ではなく一つの種として対峙していくことも「ガンダム」シリーズの根底にあるテーマとなっている。

バンダイナムコグループは、「ガンダム」における人口問題や地球環境問題のメッセージは、これからの人類にとって、価値のあるものと捉え、宇宙世紀を教訓として、「ガンダム」をフラグシップにし、より良い世界を目指し、世界中のファンの方々や外部パートナー企業と手を組み、未来の子どもたちのためにさまざまなアクションを実行していく考えだ。

GUDA第1弾はすでにスタート済み

まずはGUDA第1弾としては、2021年4月より、バンダイナムコホールディングス、BANDAI SPIRITS、バンダイナムコアミューズメント、バンダイロジパルの4社による共同プロジェクトである「ガンプラリサイクルプロジェクト」をすでにスタート済み。

「ガンプラ」を組み立て終わったあとに残るランナーを回収し、最先端技術であるケミカルリサイクルによって新たなプラモデル製品へと再生することを目指している。

さらに「ガンダムオープンイノベーション」を第2弾として実施!

2018 年と2019 年に、バンダイナムコグループでは従来のビジネスモデルや常識にこだわることなく、次のステージに向けた CHANGE につながる事業アイデアを募集する「バンダイナムコアクセラレーター」を開催した実績もある。

GUDA第2弾の、「ガンダムオープンイノベーション」は、その事業アイデア募集をガンダムというIPに特化して装いも新たにリブートするというものだ。
「ガンダムオープンイノベーション」とは、この現実世界において「宇宙世紀」を新たに捉えなおし、ガンダムの世界同 様に現実世界が抱えている「社会課題」に対して、「ガンダム」と「未来技術」を掛け合わせることにより未来の夢と希望を現実化するプログラムとしている。
「ガンダム」の持つ壮大な世界観には、まだ実現できていない新しい技術や可能性がつまっていると言える。バンダイナムコグループとしてはその可能性を現実のものとし魅力的な未来に向かって発展していくためにたくさんの人々の創造力と知恵と情熱を結集していきたいとの考えを示している。

「ガンダム」の世界と同様に、人類が向き合っていくべき課題である人口問題、環境問題、宇宙進出などの未来社会につながるサステナブルなテーマや領域において、革新的なアイデアや技術などを幅広く募集したい構えだ。

今後のロードマップとしては、7 月中旬に説明会及びエントリー開始を予定しているとのことなので、ガンダムファンと言わず、「我こそは!」というかたは、チャレンジしてみては!? また詳細については、今後、公式バンダイナムコグループのHPにて発表予定とのことだ。
以前同社では、バンダイナムコの持つIPを使ったゲーム企画の公募プロジェクト「カタログIPオープン化プロジェクト」が開催され、世界中でナムコIPを使ったゲーム企画が飛び交ったが、今回も世界中からの応募が期待されている。

通称ファーストガンダムと呼ばれるTVアニメ「機動戦士ガンダム」の予告最後に「君は、生き延びること​ができるか?」というフレーズが毎回流されていたが、まさにサステナブルに人類が生きていけるか、いま問われている。

今回のプロジェクトの成功を期待したい。

権利表記:©創通・サンライズ

EnergyShift編集部
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