2月17日に公開されたエナシフTVでは、ゆーだいさんが「二酸化炭素からコンクリートを作る 大成建設の努力」として、大成建設のニュースを取り上げていました。
(ゆーだい)今回の大成建設は、CO2からコンクリートを製造する技術を開発したんです。意味が分からない、そうですよね。
厳密には、大気中のCO2を原料にした炭酸カルシウム、こちらをセメントの代わりに使ってコンクリートを作るというもので、その名もカーボンリサイクル・コンクリート「T-eConcrete/Carbon-Recycle」。
おそらくちょっとイメージされづらいと思いますので、解説をしますと、大気中のCO2、これを使って炭酸カルシウムを作る、この時点でCO2は炭酸カルシウムの中に封じ込められる形となります。このとき、結果、大気中のCO2が減る形となりますよね。で、この炭酸カルシウムを今度はコンクリの中に封じ込めるわけです。そうすると、このコンクリが形をとどめている間は、ずっと大気中に元々あったCO2がこのコンクリに封じ込められた格好になる、とこういう図式になります。
これによって、1立方メートルあたり最大170キログラムのCO2をコンクリートに封じ込めることができると言われています。全国生コンクリート工業組合連合会によると2020年の国内生コン出荷量は約7900万立方メートル。炭酸カルシウム製のコンクリートにすべて置き換われば、年間最大約43万キロのCO2を大気中から減らすことができるとの試算が出ています。
日本の場合はエネルギーセクターや輸送セクターの排出量が多く、一年の温室効果ガス排出量が約11億トンなので、コンクリに置き換わったとして貢献はすごい大きいわけではないですが、チリツモの世界ですし、カーボンニュートラルのこれからの時代に、他の脱炭素施策を合わせて展開されていくことが大事な論点になってくるだろうと思います。
(続きは動画をごらんください)
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