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CO2排出量実質ゼロのZEHマンションを三菱地所が採用 業界初

CO2排出量実質ゼロのZEHマンションを三菱地所が採用 業界初

2021年09月14日

三菱地所レジデンス株式会社は、電力のCO2排出量実質ゼロのZEHマンションを発表した。

断熱の強化や一次エネルギー消費量の削減をおこなった上で、屋上に設置した太陽光パネルや再生可能エネルギー由来の非化石証書を組み合わせ、マンション全体でのCO2排出を実質ゼロにした。賃貸マンションでのCO2排出量実質ゼロは業界初。

6回建て以上の高層マンション(ZEH-Oriented)では通常、戸数分の太陽光発電パネルの設置スペースの確保が難しく、「創エネ」の基準は存在せず、省エネのみ20%の削減率が目安となる。

今回完成した「ザ・パークハビオ 文京江戸川橋」(東京)では、電力の再エネ化を共用部と専有部にわけて考えている。

共用部については、まず屋上に太陽光発電設備を設置した。物件規模ごとに最適容量を設定し、設置。(設置工事は東京ガスリノベーション)。今回の物件では8.16kWの仕様になる。基本はこの太陽光発電を共用部に供給するが、夜間や太陽光発電電力が不足している場合は非化石証書付き電力を東京ガスが供給する。

専有部についても、東京ガス株式会社が再エネ由来の非化石証書付き電力「さすてな電気」を各個に供給する。引き渡し時には全戸が対象だが、入居後には変更が可能。

これにより、今回の物件ではCO2排出量の年間63%の削減が見込まれ、共用部では年間約12t、専有部では1戸あたり年間約1.1t、合計でマンション全体で年間約106.6tのCO2削減になるという。

今後、三菱地所レジデンスの賃貸マンションブランド「ザ・パークハビオ」には原則として今回の仕組みを標準で導入する予定。

EnergyShift編集部
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