脱炭素化の切り札のひとつとされる水素の活用が広がっている。中国電力ネットワークはベンチャー企業と共同で、水素と酸素を反応させて発電する燃料電池で飛ぶドローンを開発する。2021年度中の実証試験を目指す。
大手電力会社を中心に、省力化や効率性の向上を目指し、災害時の状況確認や、送電線など電力設備の点検などにドローンを利用する動きが広がっている。しかし、さらなる省力化や利用範囲の拡大にはドローンの長距離飛行が欠かせない。
中国電力ネットワークは、ベンチャー企業のルーチェサーチと共同で、長距離飛行が可能な燃料電池を動力とするドローンを開発する。飛行距離は、従来のリチウムイオン電池型のドローンよりも10キロメートル長い50キロメートルに、飛行時間は2倍以上となる120分を目指すという。両社は2021年度中に実証実験を行う。
中国電力ネットワークでは、燃料電池ドローンの開発によって送電線の点検など利用範囲の拡大につなげたい考えだ。
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