植物由来の燃料を使うバイオマス発電の普及は、むしろCO2排出の原因になるのではないか。バイオマス発電をめぐって、欧州を中心に再生可能エネルギーに認めない事例が出ている中、国内では2021年春から、燃料価格の高騰のあおりを受け、パーム油を燃料にしたバイオマス発電所すべてが稼働停止状態にある。燃料調達の持続可能性すら危ぶまれるバイオマス発電に対して、「カーボンニュートラル（炭素中立）」でないという疑念は増えつつある。日本のバイオマス発電に未来はあるのだろうか。

エネルギー

日本のバイオマス発電に未来はあるのか　欧州、再エネと認めない方針　国内、燃料高騰で発電休止

日本一わかりやすく、バイオマスと脱炭素について解説します。毎日だいたい11時更新。日本一わかりやすい脱炭素用語解説しりとり

脱炭素用語集

ばいおます（バイオマス）：毎日連載！日本一わかりやすい脱炭素用語解説しりとり　第180語

エナシフTVの人気コンテンツとなっている、もとさん、なおさん、やこによる「脱炭素企業分析」シリーズ、特に好評だった企業事例を中心にEnergyShiftではテキストでお届する。第４回は、微生物由来のバイオ燃料の商品化を目指すユーグレナである。

ユーグレナ　ミドリムシで脱炭素、食べても栄養たっぷり　－シリーズ・脱炭素企業を分析する（４）

EUが、バイオマス発電を再生可能エネルギーのカテゴリに入れない、または厳格化するという報道が入ってきた。環境活動家や研究者からは従来から批判もあったバイオマス発電は、ここにきてなぜ規制の議論が再燃しているのか。ゆーだいこと前田雄大が解説する。

バイオマス発電を再生可能エネルギーとは認めない？　EUの動きの裏にある狙いとは

新電力大手のイーレックスが、大手電力会社から石炭火力４基を買収し、バイオマス発電に転換すると報じられ、株価が続伸した。６月21日には一時、前週末比101円高となる2,128円をつけた。

ニュース

イーレックス、石炭火力４基買収、バイオマス発電に転換と報道　株価続伸

うっどちっぷ　：カーボンニュートラル、脱炭素関連の用語を、日本一わかりやすく、しかもしりとりで、毎日紹介していきます。「日本一わかりやすい脱炭素用語集しりとり」

うっどちっぷ　：毎日更新！日本一わかりやすい脱炭素用語集しりとり

オーステッド、マイクロソフト、および Aker Carbon Capture（ACC）は、デンマークのバイオマス火力発電所での炭素回収および貯留プロジェクトの開発支援を模索することに合意する覚書（MoU）に署名した。バイオマス発電そのものがカーボンニュートラルである上、排出したCO2を回収貯留することで、カーボンネガティブ（カーボンマイナス）となる。

オーステッド、マイクロソフトと覚書を締結 ～バイオマス発電でカーボンマイナスへ～

資源エネルギー庁の「再エネ大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会」での2021年３月22日に開催された第30回会合、バイオマス発電、地熱発電、中小水力発電の各業界団体からヒアリングをおこなわれた詳しい報告。

審議会を見る

2030年　バイオマス・地熱・小水力の導入量見通しは　第30回「再エネ大量導入・次世代電力NW小委員会」

豊田通商グループのエネ・ビジョンが熊本県八代市において2024年６月に建設・運営を目指す、発電出力75MWの木質専焼の「八代バイオマス発電所」について、中部電力および東邦ガス２社が出資することに合意した。

豊通グループ、中部電力、東邦ガス３社、2024年熊本で75MWのバイオマス発電所の稼働目指す

【公式】バイオマス発電は、燃料を燃やすことで発電するため、他の再生可能エネルギーとは異なり発電時に二酸化炭素を発生させます。にもかかわらず、どうしてエコな発電方式だと考えられているのでしょうか。ここでは、バイオマス発電の仕組みやメリット・デメリットについてご説明します。

バイオマス発電とは？仕組み・メリット・デメリット

2022年４月以降、一定規模未満の水力・地熱・バイオマス発電のFIT認定においては、「地域活用要件」が設定される。すでに2019年の調達価格等算定委員会において資源エネルギー庁事務局案が提示されていたが、第65回調達価格等算定委員会（2020年12月23日開催）において一定の見直し、要件緩和案が示された。今回は、地域活用要件の見直し、および発電種別のFIP適用範囲等についてお伝えしたい。

地熱・中小水力・バイオマス発電　地域活用の要件が緩和される　第65回「調達価格等算定委員会」

再生可能エネルギーのうちでも、バイオマスエネルギーの場合、他とは異なりサプライチェーンなどにおける課題は小さくない。今回は、木質バイオマスの利用にあたって大きな力となる製品が登場したことを、株式会社sonraku代表取締役の井筒耕平氏が、デモの体験も含めて報告する

木質バイオマス燃料のロジスティクス革命

2020年11月６日、EC（欧州委員会）は、EUの国家援助規制に基づき、ルーマニアにおける再生可能エネルギー源（「RES」）のみを利用した地域暖房システムの建設および改修を支援する政策スキームを承認した。約１億5,000万ユーロの支援を通じて、地域暖房システムの燃料を化石燃料からバイオマスなどに転換していく。

ルーマニアの再エネ利用の地域暖房システムに政府支援、ECが認可

岡山県西粟倉村では、地元の林業から生産される低質材などを用いた、バイオマス地域熱供給が、2018年に運転開始している。課題を抱えつつも、それを解決しながら稼働をし脱炭素の取組みを続けている。このバイオマス事業運営を委託されている、株式会社sonraku代表取締役の井筒耕平氏が、その将来像も含めて報告する。

バイオマス地域熱供給の実態と可能性　-西粟倉村の事例から-

昨年10月に「中間整理」が取りまとめられて以来、約10ヶ月ぶりとなる2020年８月４日に、第６回「バイオマス持続可能性ワーキンググループ」（以下、WGと呼ぶ）が、続く９月17日には第７回WGが開催された。今回は、第６回WGの内容を中心にお伝えする。

バイオマス発電のこれから　～食料競合回避・ライフサイクルGHGとは：第６回「バイオマス持続可能性ワーキンググループ」

再生可能エネルギーとしてのバイオマス先進国のひとつが、デンマークだ。熱供給事業でのバイオマス利用が進んでおり、同国の野心的なCO&lt;sub&gt;2&lt;/sub&gt;排出削減の背景ともなっている。デンマークにおけるバイオマスの今後と、日本のバイオマス市場に与える影響について、株式会社sonraku代表取締役の井筒耕平氏がレポートする。

デンマークから学ぶバイオマスのポジショニングとは

バイオマス利用はその性質上、発電よりも熱利用の方が、エネルギー効率はいいとされている。そうした理由から、日本国内でもバイオマスの熱利用が行われるケースは少なくない。とはいえ、運用にあたっては課題も多いという。株式会社sonraku代表取締役の井筒耕平氏が、国内におけるバイオマス熱利用の課題について考察する。

国内バイオマス熱利用の現場から―兵庫県丹波篠山市―

国内のバイオマス発電は今、転機を迎えている。FIT制度との適合性の問題や、燃料調達での制約も表面化してきた。それでも、発電事業者やプラント業界ではバイオマス発電の将来性に期待をかけている。今後、バイオマス発電はどうなっていくのか。エンジニアリングビジネス誌編集長・宗 敦司氏が解説する。

頓挫か持続か？バイオマス発電の将来性

エネルギーシステム、とりわけ電力供給システムは、大型発電所と基幹送電線に代表される、一方向・一極集中型のモデルから、双方向・分散型のモデルへと変化しつつある。その背景には、再エネの拡大や人口減、災害対策など、新たな課題への対応がある。
こうした分散型のエネルギーシステムに取り組んできたのが、東京工業大学の柏木孝夫特命教授である。
経済産業省総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員など数多くの委員も務める柏木氏に、2030年を視野に入れたこれからのエネルギーシステムについて、あらためて話を聞いた。

2030年のエネルギーシステム：地域のレジリエンスを強化する分散型エネルギー　東京工業大学　柏木孝夫特命教授に聞く（１）

欧州バイオマスレポートの第２弾、オーストリア編をお送りする。比較的日本と似た、山の多い国であるオーストリアでは、熱エネルギーの供給、活用をどのようにしているのか、また、日本での展開のヒントは何か。前回に引き続き、sonraku代表の井筒耕平氏が現地からレポートする。

オーストリアから日本のバイオマスを見てみると　欧州バイオマスレポート２

木質バイオマスガス化と発電システムについては、国内でも少しずつ広がりが見えてきています。特に小型の50kW未満のものは低圧連系になることから、電力会社による送電網への繋ぎ込みを断られることがないため、注目されています。
小型ガス化発電機メーカーの1つである、フィンランドのVolter社（オウル市）を訪ね、フィンランドのバイオマス事業の状況について、おうかがいしました。

木質バイオマスガス化発電システムメーカー　Volter社　欧州バイオマスレポート１

岡山県西粟倉村は、再生可能エネルギーの高い導入目標を掲げ、積極的に低炭素モデル地域の構想を推進している。「上質な田舎」というコンセプトのもと、新たな産業も創出しており、地方創生という視点からも注目されている自治体である。今回は再エネ事業のうちでも、日本では取り組みが遅れているバイオマス事業に焦点を当て、西粟倉村の取り組みを(株)sonrakuの井筒耕平氏が紹介する。（編集部）


EnergyShift（エナジーシフト）

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