消費者のエコ意識が高まる中、「バルクショップ」という言葉を耳にすることが増えました。バルクショップとは、簡単に言えば量り売りをしてくれるお店のことです。環境先進国である欧米諸国を中心に、この量り売りスタイルが定着しています。
今回は、バルクショップを利用することのメリットや、日本にある店舗をご紹介します。
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バルクショップを利用することで得られるメリットの中でも、最も大きい2つのポイントをご紹介します。
日本ではにんじんやじゃがいもなどが、5〜6個まとめて包装されている光景をよく目にします。そうした商品を購入して、使い切れずに廃棄しまった経験はないでしょうか。毎年612万トンもの食料が食べられずに捨てられており、食品ロスとして深刻な社会問題になっています。
バルクショップでは、自分が必要な分だけ購入することができるので、非常に経済的です。特に使用頻度の少ない調味料などは、必要になるたびに購入するというスタイルがベターでしょう。
日本の一般的なスーパーでは、プラスチックの袋や容器にあらかじめパッケージされた商品が陳列されています。その点、バルクショップは裸売りが基本で、家から持参した容器に欲しい分だけ詰めて計量して購入します。そのため、使い捨てプラスチックや包装紙などのごみが出ず、環境への負荷が減らせるというメリットがあります。
2014年に日本初のナッツ専門店として、東京・中目黒で誕生しました。希少品種や最高品質のナッツを約30種類取り揃えています。これらはすべて、50gあたり¥378で販売されており、お好きなナッツを組み合わせて購入することができます。
テレビや雑誌にも取り上げられ、テレビ番組『マツコの知らない世界』で、マツコ・デラックスさんがと絶賛したことでも話題になりました。
ニューヨーク発祥、日本に3店舗(銀座・京都市・沖縄県石垣市)持つセレブ御用達のチョコレート専門店です。
ホンデュラスの大自然に育てられたカカオを使ったマリベルのチョコレート作りは、独自の厳しい選定基準によるカカオ豆の形、大きさ、状態の良いものを選別し、発酵、乾燥まで、ひとつひとつ丁寧に手作りで仕上げています。
神奈川県川崎市に3店舗持つ量り売り専門スーパーマーケットです。ドライフルーツや乾物、スパイス、オイルなど、オーガニック食品を中心に、約200種類以上の商品を品揃えています。これらはすべて、セルフサービスの量り売りスタイルで提供しています。
店内ではオリジナル容器も販売されているので、バルクフーズ専用容器をGETするのもオススメです。
https://www.bulkfoods-market.com/
フランス発のオーガニックスーパーマーケットです。「新鮮な生鮮食品」と「日常使いできる価格」が人気を呼び、フランスを中心に、ヨーロッパで140店舗以上展開しています。2016年に日本初上陸1号店として、麻布十番店をオープン。
「バルクコーナー」には、ナッツやドライフルーツ、チョコレートまで140種類もの素材が並び、20gから購入可能。
本店を荻窪に構えるはちみつ専門店です。養蜂家たちのところに直接足を運びはちみつの品質はもちろんのこと、養蜂場や工場の環境、養蜂家の技術を自分たちでしっかりと確かめ、養蜂家のミツバチ・はちみつ・自然環境に対する考え方に共感できるかを、大切な判断軸として持ち、仕入れをしています。
空き瓶を持参して量り売りスタイルで購入することも可能です。
世界約20ヶ国からドライフルーツやナッツ、コーヒー豆などのオーガニック食品を取り扱っています。商品によって異なりますが、50gから購入することができるので、予算に応じて気になるものを少しずつ試せるのが嬉しいポイントです。
全国各地に店舗があるので、ぜひ近所の店舗に訪れてみてください。
ニュージーランド発の老舗デイリーケアブランド。家庭用洗剤やボディケア&ベビーケア製品などを取り扱っています。原材料の調達から製造段階の安全性、環境に配慮した経営は世界中で高い評価を得ています。
ナチュラルローソンやトモズの一部店舗で、エコストアの洗剤量り売りサービスを提供し始めたことでも話題となりました。
お肉やコーヒー豆は身近に感じるかもしれませんが、最近は、洗剤や石鹸、パスタ、調味料、お菓子などの生活必需品を量り売りで提供するお店が少しずつ増えてきています。
全ての商品を量り売りに切り替えることは難しいですが、「この商品はバルクショップで買う」など、少しでもパッケージフリーを生活に取り入れることで、確実に食品ロスやごみの削減につながります。
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