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四国電力、次世代電力取引プラットフォームを独自開発した米・LO3 エナジー社に出資

四国電力、次世代電力取引プラットフォームを独自開発した米・LO3 エナジー社に出資

EnergyShift編集部
2021年03月15日

四国電力は2021年3月12日、ブロックチェーン技術を活用したPeer-to-Peer(P2P)による次世代電力取引プラットフォームを独自に開発している米国のベンチャー企業「LO3 エナジー社」に出資した。

LO3 エナジー社は、再生可能エネルギーや蓄電池などの分散型エネルギーリソース(DER:Distributed Energy Resources)を活用した電力取引において、世界的にも高く評価されている企業だ。

四国電力として、海外ベンチャー企業への出資ははじめてとなる。

近年、エネルギー分野における脱炭素化・分散化の動きが加速する中、四国電力は、こうした動きをビジネスチャンスと捉え、DERを活用した新たなサービスの創出に取り組んでいる。今回の出資を通じて、次世代電力取引に関する知見の獲得や、LO3 エナジー社のプラットフォームを活用した日本での事業展開を協働して行なっていくという。

LO3 エナジー社には住友商事なども出資

LO3 エナジー社はブロックチェーン技術を電力取引へ応用することで、P2P*電力取引プラットフォームを世界に先駆けて構築してきた。

同社が提供するスマートメーターとモバイルアプリケーションを通じて、個人間で電力の売買をリアルタイムで実施することが可能となり、電力消費者の電力調達の最適化を実現することができるという。またLO3 エナジー社は、世界初のP2P電力取引の事例となったブルックリン・マイクログリッド開設以降、米州、欧州、豪州などの先進国を中心に複数の実証プロジェクトを計画・実施している。

日本においても、丸紅や京セラなどと実証実験を行なっており、2019年には住友商事がLO3 エナジー社に出資参画している。

四国電力は今回の出資について、「電気事業における競争が激化する中、次なる成長エンジンの創出・育成を目指し、当社グループが手掛ける事業とのシナジーが期待できる有望なベンチャー企業への出資などに今後も積極的に取り組んでまいります」とコメントしている。

*不特定多数の端末がサーバーを介さず、端末同士で直接通信することを特徴とする通信方式。

四国電力プレスリリース:米国ベンチャー企業「LO3 エナジー社」への出資について(PDF)

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