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丸紅など4社、使用済み太陽光パネルを資源化 ブロックチェーンで情報管理

丸紅など4社、使用済み太陽光パネルを資源化 ブロックチェーンで情報管理

2021年08月18日

2030年代から太陽光パネルの大量廃棄が見込まれる中、丸紅や三菱総合研究所、ネクストエナジー・アンド・リソースなどの4社は、使用済み太陽光パネルのリユース、リサイクルに向け、改ざんが難しいブロックチェーンで使用履歴や性能評価などの情報を一元管理するプラットフォームを構築する。

2012年に始まった再生可能エネルギーを買い取る固定価格買い取り制度をきっかけに、日本では太陽光発電の導入が急速に進んでおり、経済産業省は今の導入量約56GWを2030年までに100GWにまで増やす方針だ。

その一方で、太陽光パネルの製品寿命は20〜30年程度とされており、2030年代から太陽光パネルの大量廃棄が見込まれている。廃棄量は年間80万トンに至るとされ、廃棄パネルの適切な回収、そしてリユース、リサイクルが求められている。

丸紅や三菱総研、そしてネクストエナジー・アンド・リソースなど4社は使用済みパネルのリユース、リサイクルに向け、実証事業を開始する。環境省の「令和3年度資源循環に関する情報プラットフォーム実証事業」として助成を受け、改ざんが難しいブロックチェーンで使用済みパネルの使用履歴や性能評価などの情報を一元管理するプラットフォームの構築を目指す。

日本では中古パネルの取引はオークションサイトなどで売買される程度で限定的だ。

新疆ウイグルの人権問題をきっかけに、太陽光パネルの原料であるポリシリコンの価格が高騰し、日本でもパネル価格が3〜4割上昇したものの、それでも価格は1ワットあたり30円台だ。中古パネルよりも安いうえ、発電性能も優れている。価格が高く、性能も低い中古パネルは長らく流通してこなかった。

こうした中、丸紅などは使用済みパネルの性能評価など信頼性の高いプラットフォームの構築を通じて、中古パネルの取引やリサイクルを活性化させたい考えだ。

EnergyShift編集部
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