世界最大の化粧品メーカーである仏・ロレアルグループ(本社:パリ)は、2021年3月23日コーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンドである「BOLD(Business Opportunities for L'Oréal Development)」を通じて、スイスの環境テックスタートアップ企業「Gjosa」に少数株主として出資したことを発表した。化粧品会社として、水環境を守る事業への投資ということになる。
スイスの都市ビールに拠点を置くGjosaは、独自の節水ソリューションを開発するスタートアップ企業。ロレアルとGjosaは2015年より、節水を目的としたシャンプーのすすぎ技術の最適化に共同で取り組んでいる。
2018年、ロレアルとGjosaは、通常8リットルの水を要するところ、1.5リットルでシャンプーをすすぐことができるシャワーヘッドの開発を発表している。また、2021年1月に開催された、世界最大の家電展示会であるCESにおいて、ロレアルとGjosaは、サロンや家庭での美容活動に適したサステナブルなヘアスケアシステム「L'Oréal Water Saver」を発表した。
ロレアルのチーフリサーチ・イノベーション&テクノロジーオフィサーであるBarbara Lavernos氏は以下の通りコメントしている。
「ロレアルは、最高のサステナブルビューティサイエンスを提供し、"ビューティテック "のチャンピオンになることを目指しています。Gjosaのユニークな水技術のイノベーションと、ロレアルの美容習慣やデータ、テクノロジー、パーソナライゼーションに関する知識を組み合わせることで、ロレアルとGjosaはともに、水という貴重な資源を守りながら、消費者のために、新しい拡張された美容体験を生み出していきたいと思います」。
一方、Gjosaの共同設立者であるAmin Abdulla氏とLuc Amgwerd氏は次のように述べている。
「私たちGjosaは、ロレアルとのパートナーシップの新たな段階に入ることに興奮しています。美における研究開発、"ビューティテック"におけるロレアルのリーダーシップ、そしてロレアルの象徴的なブランドは、世界中の消費者に水技術を届けるためのロードマップを強化してくれるでしょう。このパートナーシップの強化は、Gjosaがサロンやご家庭における最高品質の水技術ソリューションを提供するための、イノベーションの創造を可能にしてくれます。この目標に向けてロレアルと協働できることに喜びを感じています」
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