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コスモHDと日立造船、青森西北沖洋上風力発電事業でスペイン・イベルドローラ子会社と合弁契約を締結

コスモHDと日立造船、青森西北沖洋上風力発電事業でスペイン・イベルドローラ子会社と合弁契約を締結

EnergyShift編集部
2021年03月16日

コスモエネルギーホールディングスの100%子会社であるコスモエコパワーと日立造船は、2021年3月15日、世界最大規模の風力発電設備を保有するスペインの電力企業大手であるIberdrola, S.A.(イベルドローラ)の100%グループ会社であるアカシア・リニューアブルズとの間で、コスモエコパワーと日立造船が出資する合同会社「青森西北沖洋上風力合同会社」に、アカシア社が出資参画するための合弁契約を締結したと発表した。

青森西北で600MWの洋上風力発電所を計画

コスモエコパワーは日本国内で数々の風力発電プロジェクトを手掛けた実績があり、また風力発電所のO&M(オペレーション&メンテナンス)に関する高い技術力を保持している。今般、日本国外にて多数の風力発電プロジェクトに対する知見があるイベルドローラ社と手を組むことによって、事業実現性の向上を図っていく狙いがある。

合同会社は「有望な区域」に指定されている青森県沖日本海(南側)(当区域想定最大出力規模600MW)にて、今後予定される再エネ海域利用法※1に基づく公募に応札し、洋上風力発電所の設置、運営および電力の卸供給を目指していく。

なお、コスモエコパワーは合同会社の最大の出資者となるという。

コスモエネルギーグループでは、第6次連結中期経営計画「Oil & New」において、再生可能エネルギー事業を新たな柱と位置付けており、本事業以外にも秋田県や山形県、青森県、北海道などで洋上風力発電プロジェクトを計画※2している。

今回の案件について、コスモエネルギーホールディングスの桐山浩代表取締役社長は、「コスモエコパワーがコンソーシアムの代表会社となる初のプロジェクトです。この度、高い技術力と世界有数の実績を誇るイベルドローラ社にご参画いただき、事業がより現実味を帯び、さらに競争力も強化され、たいへん大きな期待を寄せております。コスモは本件をはじめ、洋上風力発電事業は地域の皆さまとの共生、そして地域・漁業の振興が何より重要と考えております。関係する皆さまと対話を重ね、ご理解を得ながら取り組んでまいりたいと思います」と述べている。

今後、事業実現に向けた準備を着々と進めるとともに、新規計画の策定など長期的な事業拡大により、コスモエコパワーは洋上風力発電のリーディングカンパニーとなり、グループ全体でSDGsの実現を目指すとしている。

■合同会社の概要

社名      :青森西北沖洋上風力合同会社
設立      :2019年4月5日
住所      :青森県つがる市富萢町清水8番4
業務執行社員     :コスモエコパワー株式会社、アカシア・リニューアブルズ株式会社、日立造船株式会社
代表社員           :コスモエコパワー株式会社
事業内容           :青森県西北沖で行う洋上風力発電所の設置、運営および電力の卸供給

※1:海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律
※2:コスモエネルギーグループの洋上風力発電プロジェクト:秋田港・能代港(秋田県)、秋田由利本荘沖(秋田県)、青森西北沖(青森県)、秋田中央海域(秋田県)、山形遊佐沖(山形県)、新潟北部沖(新潟県)、北海道石狩湾沖(北海道)

プレスリリース:青森西北沖洋上風力発電事業に係る合弁契約の締結について 2021.3.15

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