11月24日、ソフトバンクは、サステナビリティボンドを2021年度中に発行すると発表した。同社がサステナビリティボンドを発行するのは今回が初。
「HAPS」という成層圏から広域エリアに安定した通信ネットワークを提供する成層圏通信プラットフォーム事業に関わる設備投資や研究開発、事業運営などに充当するという。
HAPSは、航空機などの無人機体を成層圏に飛行させ、通信基地局のように運用することで、山岳部や離島、発展途上国といった通信ネットワークが整っていない場所や地域に、安定したインターネット接続環境を構築できる。専用のアンテナなどは不要で既存のスマートフォンなどの端末でLTEや5Gを利用できる。
成層圏から安定した通信ネットワークを提供できるため、大規模な自然災害発生時の人命救助や復旧活動への活用も期待されている。
ソフトバンクによると、HAPS事業は、SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」と目標10「人や国の不平等をなくそう」を推進する上で重要な役割を担うという。
同社は2027年にHAPSの本格的商用化を目指しており、今回の「HAPSボンド」の発行に伴う資金調達により、HAPS事業をさらに加速させる。
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