欧米を中心に広がりを見せるヴィーガンは、日本でも徐々に浸透してきています。今回は、ヴィーガン向けのスイーツを扱っている都内のお店をご紹介します。普段ヴィーガンでない方にもおすすめしたい、おしゃれで美味しいスイーツがたくさんあります。
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ヴィーガンは「完全菜食主義者」と呼ばれることが多く、その名の通り、穀物・野菜・果物・ナッツのような非動物由来品を食べます。お肉や乳製品などの動物性製品は除外しています。このように、食生活でヴィーガンを取り入れている人たちを「ダイエタリー・ヴィーガン」と呼ぶこともあります。食生活だけでなく、衣類や身の回りの小物からも動物性製品を避ける人たちを「エシカル・ヴィーガン」と呼びます。
似たような言葉にあるベジタリアンは「菜食主義者」と呼ばれ、お肉やお魚は口にしないものの、卵や乳製品などの動物性食品は取り入れます。昔は、ヴィーガンはベジタリアンと一括りにされていました。しかし、1944年頃になり「徹底的に動物性製品を避ける」という主義を持った人たちがヴィーガンを名乗り、広く知られるようになりました。
ヴィーガンになる目的は主に下記のようなことが挙げられます。
地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの中で、二酸化炭素の次に問題視されているのがメタンガスです。大気中のメタンガスの20〜30%が牛などの反芻動物から排出されるゲップといわれています。また、世界中にある農用地のうちの80%が放牧地と飼料用農地に利用され、森林伐採が相次いでいます。こうした状況を知った人たちが、自分たちの食生活を通じて地球環境を守ろうという意識からヴィーガンを選びます。
私たちの目に触れないところでは、毎日たくさんの動物が人間の生活のために残酷な殺され方をしたり、品種改良をされたりしています。こうした動物たちにも自由と生きるための権利を持たせるべきだという道徳的観点からヴィーガンを選ぶ人は多いでしょう。
WHOによると、動物性食品を食べることにより、がんや心臓病のリスクが高まることが明らかになっています。また、ヴィーガン食はBMI値の減少に関連があるとの研究結果も報告されており、健康意識の高いひとがヴィーガンになることがあります。
乳製品やはちみつを使用しない、植物性の材料のみで作られたケーキを販売している都内のお店を厳選してご紹介します。ヴィーガンでなくとも足を運びたくなるような、おしゃれで美味しいスイーツがたくさんあります。
※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
フルーツの美味しさを一番引き出せる生クリームを突き詰めた結果、乳・卵不使用という結果になりました。安心・安全な食への意識の高まり、そして食の嗜好における多様性の広がりを受け、ヴィーガン対応の罪悪感のない、心から楽しめるフルーツサンドを提供しています。
出典:https://fruitsandseason.com/
店名:fruits and season(フルーツアンドシーズン)
住所:東京都渋谷区恵比寿西1丁目10ー1 クリーンパレス 1F
営業時間:10:00 ~ 20:00(定休日:月曜日)
「美味しくて、身体によくて、環境に優しい」を追求したサステナブルなファーストフード店。見た目に鮮やかで、野菜だけでもしっかり食べ応えのあるファラフェルサンドが大人気。ソフトクリームは卵、乳製品、砂糖を使わずに作られた100%植物性です。軽やかな甘味で後味がすっきり、口どけの良さが自慢です。
出典:https://www.ballontokyo.com/
店名:Ballon TOKYO(バロン トーキョー)
住所:東京都目黒区中目黒3-2-19
営業時間:12:00 ~ 17:00(不定休)
「美と健康は食事から」をコンセプトに、シェフが選んだ自慢の野菜をふんだんに使ったお野菜カフェ。まるで森の中にいるような緑あふれる店内で、ヴィーガン、グルテンフリー、パワープロテインメニューなどが楽しめます。種類豊富な植物性ケーキはカロリーが低く、お腹いっぱいでもあっさりと食べられるのが嬉しいポイント。
出典:https://mr-farmer.jp/ja/
店名:Mr.FARMER(ミスターファーマー)
住所:東京都千代田区有楽町1-1-2
営業時間:11:00~23:00(定休日:東京ミッドタウン日比谷に準ずる)
2009年より銀座、新宿三丁目、池袋、京都河原町に展開するヴィーガンレストラングループです。人気商品の抹茶ティラミスは、甜菜糖の優しい甘さと自家製抹茶ケーキの程よい苦味に、乳製品不使用とは思えない濃厚なソイクリームが絶妙なバランス。
出典:https://www.ain-soph.jp/
店名:AIN SOPH. (アインソフ)
住所:東京都中央区銀座 4-12-1
営業時間:11:30〜20:00
ヴィーガンスイーツは物足りないのではないか?などと懸念されがちですが、味・見た目・値段のどれをとっても引けを取りません。今回ご紹介したスイーツ以外にも、ヴィーガン向けの料理は幅広いジャンルのものが流通しています。まるで本物のお肉を食べているかのような大豆ミート料理なんかは、大手ファーストフード店でも取り扱われているほどです。
環境保護や動物保護の意識が少しでもある方は、ぜひ植物性製品を中心とした食事メニューを試してみてください。
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