日用品大手の花王は5月19日、2040年に事業活動で排出するCO2排出量を実質ゼロにする「カーボンゼロ」、さらに2050年までに自社グループの排出量を上回るCO2を削減する「カーボンネガティブ」を目指すと発表。脱炭素を加速させる。
花王が脱炭素を加速させる。2050年までに自社グループが排出するCO2を上回る量を削減する「カーボンネガティブ」を実現すると表明した。
達成に向け、太陽光発電の導入などにより、2030年までに使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替える。また社内で排出するCO2に価格づけし、削減に取り組む「炭素価格制度」などの活用を通じ、2030年までに自社グループのCO2排出量を2017年比55%削減する。2030年までのCO2削減量は1,000万トンを見込む。
さらにCO2を製品の原料にする「カーボンリサイクル」の技術開発を進め、2050年までにカーボンネガティブを目指す方針だ。
花王が脱炭素を加速させる背景には、世界的な脱炭素の潮流がある。世界では、今世紀後半までに世界の気温上昇を2℃未満に抑えるだけでは不十分だとし、1.5℃以内に抑える取り組みがすでに主流になっている。
また、コニカミノルタやセイコーエプソンなども、自社グループが排出するCO2以上の削減を目指しており、カーボンネガティブの機運が日本でも高まりつつある。
花王もまた1.5℃目標の達成を目指す国際的なイニシアチブ「ビジネスアンビション(Business Ambition for 1.5℃)」に署名した。また事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーでまかなうことを目指す、国際的なイニシアチブ「RE100」にも近く加盟する。
洗剤や化粧品など一般消費財を提供する花王にとって、一般消費者の生活をより低炭素にするためにも、脱炭素商品の提供が欠かせない。社会全体のCO2削減に取り組む花王に注目が集まっている。
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