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アブダビでグリーンアンモニアを生産

アブダビでグリーンアンモニアを生産

2021年05月28日

2021年5月25日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ港湾局の子会社であるカリファ工業団地アブダビ(KIZAD)は、地域および国際市場をターゲットとしたグリーンアンモニア製造施設の設立を発表した。

グリーンアンモニア製造施設の設置について、民間の特別プロジェクト会社(SPV)であるヘリオス・インダストリー社が36億7,000万AED(10億米ドル)以上を投資する予定。国内外のパートナーと2段階に分けて開発することを目指しており、4万トンのグリーン水素から20万トンのグリーンアンモニアを生産することを計画している。

電源となるのは、KIZAD内に設置される800MWの太陽光発電所で、第1段階で100MWが導入される。

ピーク時には、4万トンのグリーン水素から、20万トンのグリーンアンモニアが製造される。

アブダビ港湾局の産業都市・フリーゾーンクラスターの責任者であるアブドラ・アル・ハメリ氏は「ここ数年、GCCや中東・北アフリカ地域では、持続可能性やグリーンテクノロジーの導入が大きく進んでいる。アブダビ港は、ヘリオス・インダストリーのような革新的な企業を受け入れ、炭素排出ゼロの地域初のグリーンアンモニアプラントの1つとなったことを誇りに思います。我々は顧客の成長と成功にコミットしており、業界全体の持続可能性の向上に貢献している責任あるメーカーを継続的にサポートすると同時に、UAE内の環境に関する知識と意識のレベルを高めていきたいと考えています」と述べている。

ヘリオス・インダストリーのマネージングディレクターであるK・サイヤード氏は「環境への配慮は、共通の責任です。私たちは、UAEの未来のために、持続可能でクリーンなエネルギーを生産するための投資と開発の取り組みを先駆けて行っています。私たちは、ステークホルダー、環境、健康、社会、経済など、私たちが活動する世界のあらゆる側面を継続的に改善し、よりクリーンな地球と全人類のためのより良い明日を創造することを目指しています。今回のプロジェクトは、“持続可能でより良い世界のために、よりクリーンなエネルギーへの移行を創造し、革新し、加速し、推進する "という当社のビジョンを見事に体現しています」と述べている。

ヘリオス・インダストリー社によると、今回発表された施設は、再生可能エネルギーを利用して水素からグリーンアンモニアを製造するアブダビ国内初の生産工場となるという。従来の方法でアンモニアを製造した場合に対し、約14万台相当の自動車をゼロエミッション化することになるという。

EnergyShift編集部
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