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IHIとGE、アンモニアガスタービンで協業を検討

IHIとGE、アンモニアガスタービンで協業を検討

2021年6月21日、IHIとGEは、アンモニアガスタービン事業の協業検討に関する覚書を締結したことを発表した。

アンモニアはカーボンフリーの火力発電所用の燃料として期待されているが、これをガスタービンで利用する事業について事業化を目指すということだ。燃料アンモニアの市場規模や、日本を含むアジア地域でのアンモニアガスタービンの需要調査、採算性評価などを共同で実施していく。

アンモニアは、肥料や化学製品の原料として広く利用されているため、製造・輸送・貯蔵までの一貫した技術がすでに確立されている。また、アンモニアは常温で液体であることから、水素よりも扱いやすく、輸送や貯蔵の点でも優れている。火力発電所の燃料としては、化石燃料にかわる燃料として利用することが可能だ。

IHIではすでに、アンモニア用のバーナーを開発し、石炭火力発電所でアンモニアの混焼を行う開発を進めている。ガスタービンが開発されれば、アンモニアによるガスコンバインドサイクルとしてより高い効率の火力発電でも利用できることになる。

GEガスパワーアジアのCEOであるラメシュ・シンガラム氏は、「GEはほぼCO2排出量がないゼロカーボン発電に向けてその技術を進歩し続けており、この過程でひとつの燃料としてのアンモニアの可能性を探求したいと考えています。私たちはIHIと協力できることを楽しみにしています。ガスタービンのCO2排出を抑制するという共通の目標に向けて、両社でアンモニアのビジネスロードマップを作成したいと考えています」と述べている。

また、IHI執行役員 資源・エネルギー・環境事業領域長 武田孝治氏は、「IHIは、すでにガスタービンでアンモニア70%混焼を達成するなどアンモニア技術開発で世界をリードしています。私たちは長年にわたりガスタービンや航空機エンジンで協力関係にあるGEと、脱炭素社会に向けた新たな取り組みを始められることを非常に楽しみにしています。両社の強みを合わせることはアンモニア燃焼ガスタービンの可能性を追求する力強い後押しとなり、また2050年カーボンニュートラルという日本政府の目標の実現に寄与することにもつながると考えています」と述べている。

アンモニアは現在、主に化石燃料から製造された水素と大気中の窒素を原料として製造されているが、今後、再エネによる電気分解で製造されたグリーン水素などを原料としたグリーンアンモニアなどの量産が期待されている。

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EnergyShift編集部
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