NTTとスカパーJSATが宇宙空間でデータセンター 発電所や自動車の稼働分析 脱炭素実現に向けて | EnergyShift

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NTTとスカパーJSATが宇宙空間でデータセンター 発電所や自動車の稼働分析 脱炭素実現に向けて

NTTとスカパーJSATが宇宙空間でデータセンター 発電所や自動車の稼働分析 脱炭素実現に向けて

EnergyShift編集部
2021年05月22日

地上を走る自動車や発電所の稼働状況を宇宙空間で分析する時代が来るかもしれない。NTTと衛星通信事業大手のスカパーJSATホールディングスは、光通信で複数の人工衛星をつなぐ「宇宙データセンター」などの宇宙事業に乗り出す。5月20日に業務提携した。

NTTとスカパーJSATは、データ処理機能を搭載した複数の人工衛星を光通信でつなぐ「宇宙データセンター」などの宇宙事業に乗り出す。

これまで衛星で観測した膨大な地表データは、十分な電力を確保できないことなどから衛星で分析できないうえに、観測データを地上に送信するだけでも数時間かかるという。

NTTとスカパーJSATは、NTTが次世代通信規格6G向けの基盤技術と位置づける光通信技術「IOWN(アイオン)」を活用することで消費電力を大幅に抑え、観測したデータを衛星で即座に分析し、必要な情報だけ地上に送ることを計画している。

具体的には、気象データはじめ、地上を走る自動車や発電所の稼働状況などを衛星で観測。観測したデータを宇宙で即座に分析し、地上に送信することで、発電所などの効率運転や気象災害時の被害状況の迅速な把握につなげる。

両社は今後、技術実証を進め、2025年ごろから人工衛星を打ち上げ、2026年のサービス開始を目指す。5月20日に記者会見したNTTの澤田純社長は「人類の持続可能な成長の鍵は宇宙にある。宇宙に広がるネットワークのインフラ構築に挑戦する」と述べた。

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