9月8日、Amazonと三菱商事は、両社が日本の22MW太陽光発電プロジェクトでの電力購入契約(PPA)を締結したと発表した。
本プロジェクトは、三菱商事の電力小売事業子会社の「MCリテールエナジー」が主導し、太陽光発電大手のウエストホールディングス(HD)が開発を受託し、建設を担当。450ヶ所以上の太陽光発電設備を国内につくり、2022~2023年にかけて順次稼働を開始する予定だ。発電した電気を三菱商事が集約し、Amazonのデータセンターなどに供給する仕組みとなっている。
すべての設備が稼働すると、プロジェクト全体で年間23,000MWhの再生可能エネルギーを発電できるようになり、日本の一般家庭5,600世帯分以上の電力に相当するという。
日本では、再エネ電力を固定買い取り制度(FIT)を活用して電力会社に売るのが主流である。本プロジェクトのようにAmazonが発電事業者から再エネの電力を直接購入する「コーポレートPPA」を活用する案件は日本で最大規模だ。
Amazonは現在、合計容量10GWを超える230以上の風力および太陽光プロジェクトを世界中で展開し、世界最大の再エネ調達企業となっている。2030年までに全世界の事業を100%再エネで賄うと表明している。
両社は、日本最大となる再エネ購入契約により、企業の再エネ調達の選択肢を拡大するとともに、日本の多くの地域に環境分野への雇用と投資を後押したいと強調している。
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