12月2日、「ユニクロ」などのブランドを手がけるファーストリテイリングは、サステナビリティの主要領域における2030年度目標とアクションプランを公表した。2030年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などへの切り替えを目指すという。
同社は2019年以降、リサイクル素材の導入を進めており、既にユニクロでは2021年秋冬シーズン商品で、全ポリエステル素材の約15%が回収ペットボトルから再生されたリサイクル素材に切り替えられている。
今後もレーヨン、ナイロンなど化学繊維から段階的に低環境負荷素材の導入を拡大するという。
また、同社は温室効果ガス排出量削減に向けた目標として、自社領域では2030年度までに2019年度比で温室効果ガス排出量90%削減、サプライチェーン領域では2030年度までに2019年度比で温室効果ガス排出量20%削減を掲げた。
店舗の電力使用量削減や工場への省エネルギー、脱石炭、再生可能エネルギーの導入を計画している。
さらに同社は、2019年に不要な使い捨てプラスチックを撤廃したり、2021年から梱包材などの店舗での分別、回収、リサイクル処理の実証実験を一部のエリアで開始したりと廃棄物削減にも取り組んでおり、早期に「廃棄物ゼロ」実現を目指すという。
発表の中でファーストリテイリング取締役グループ上席執行役員の柳井康治氏は、「お客様に長く愛用いただける服を提供することは、私たちが長年追求してきた事業の目的そのものです。環境問題など深刻な地球規模の課題が顕在化する今、この考え方を進化させ、これまでにない服のあり方を世の中に提示し、持続可能な社会に貢献していく取り組みを進めていきます。」とコメントしている。
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