MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、企業火災保険向けの「カーボンニュートラルサポート特約」を販売開始したと発表した。
カーボンニュートラルサポート特約とは、企業向けの火災保険において、被災建物等の復旧時に、新たにCO2排出量削減に繋がる設備等を採用する際の追加費用を補償するものである。補償例として、「生産設備から排出される熱エネルギーを、再利用するための機能追加」、「屋根の復旧時、屋上に太陽光発電設備を新たに設置」、「バイオエタノールを燃料とした自家発電設備の導入」などがあげられる。
背景として、現在世界中で脱炭素に向けた取り組みが加速しており、今後、火災や風水災等で損害を被った建物や設備を復旧する場合においても、追加費用をかけてCO2排出量削減に繋がる設備等を採用する企業の増加が想定されることがある。
従来の火災保険では、元の状態に復旧する費用までしか保険金が出ないこともあり、今回新たに復旧時のCO2排出量削減に繋がる追加費用を補償する特約を開発した。
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