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英国企業が温室効果ガスのリアルタイム検知のクラウドサービスを開始 脱炭素へ前進

英国企業が温室効果ガスのリアルタイム検知のクラウドサービスを開始 脱炭素へ前進

EnergyShift編集部
2021年05月17日

2021年5月12日、英国のガス検知ソリューション企業MIRICOは、温室効果ガスの排出量をリアルタイムで視覚的なモニタリングを行う「MIRICO CLOUD」を発表した。

MIRICO CLOUDは、MIRICOのレーザー分光分散光法によるガスセンサー機器から収集されたデータをリアルタイムに可視化することができるプラットフォーム。これらの機器から収集されたデータを利用して、顧客が複数のサイトでのガス排出を検出し、位置を特定し、定量化することを可能にするという。これにより、ガスの漏洩などをモニタリングしたい事業者は、手動でデータを解釈するよりも大幅にリソースを節約することができ、洞察の精度が向上するだけでなく、時間も大幅に節約できる。また、排出量の変化に迅速に対応することで、ダウンタイムを削減、あるいは停止させることができ、英国政府の環境当局からの罰金のリスクを軽減することができる。

このプラットフォームでは、顧客の各サイトのレイアウトを確認し、ガスの平均流量、検出された排出物の位置、漏れの定量化などの情報を重ね合わせることが可能だ。これらの情報はすべてリアルタイムで見ることができ、過去のデータや時間経過による変化も簡単に確認することができる。

また、MIRICO CLOUDでは、顧客がカスタマイズしたパラメータに基づいて、SMSまたはEメールで通知を受け取る機能も提供している。例えば、一定の大きさ以上の新しい排気雲が発生した場合や、既存の排気雲が成長し始めた場合などに警告を発することができるという。データは24時間365日分析され、インターネットに接続されたデバイスからいつでもアクセスできるため、顧客はいつでも必要なときにサイトを監視することができる。

MIRICOでは、オイル&ガス業界に大きなメリットをもたらすと同時に、他の業界にも適用可能だとしている。

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