日本国内でも水素投資熱が顕著になりつつある。大手資産運用会社日興アセットマネジメントは、追加型投信「グローバル水素株式ファンド」の運用を8月16日から開始する。世界の株式から今後成長が期待される水素関連企業の株式を中心に投資を行う。
脱炭素化の切り札のひとつとされる水素への投資が世界的に加熱している。
発電時にCO2を排出しない水素は、火力発電の代替燃料はじめ、熱やFCV(燃料電池車)、水素還元製鉄のほか、電力の貯蔵手段としての活用が期待されており、膨大な使用量が想定されている。日本だけでも2050年には今の10倍の2,000万トンに増やす計画だ。
そのため、世界中の商社や海運、鉄鋼、造船業界などが水素ビジネスの主導権を握るため研究開発に取り組む。
日興アセットでは、水素ビジネスを「つくる」「運ぶ・貯める」「使う」という3つのカテゴリーに分け、これら分野に関わる企業に投資する。投資ポートフォリオは、一定の時価総額と流動性を持つ水素関連銘柄を絞り込み、その後、投資対象候補を順位付けし、最終的に決定するという。
また、運用は水素の技術開発などで世界をリードする欧州からはじめる。
日本国内においても、大手資産運用会社が再生可能エネルギー株式を中心としたファンドを運用し、人気を高めているが、今後は水素投資も加熱しそうだ。
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