8月30日、大和リースは、ソーラーパネルを標準搭載した自家発電型の立体駐車場を開発し、販売を開始したことを発表した。同商品は、最上階の駐車場内の設備電源に再生可能エネルギーを活用し、脱炭素社会の実現に貢献する。外壁に壁面緑化や木材を採用することで、周辺環境と調和した外観デザインにすることも可能だという。
大和ハウスグループは2007年に、愛媛県佐田岬半島に風力発電所を建設したのを皮切りに、建築技術や大規模発電所の運営ノウハウを活かし同社の遊休地や工場、商業施設、物流施設で再生可能エネルギーの導入を推進している。
同商品は、ソーラーパネルの搭載により、駐車場内での使用電力を自家発電で充足し、余剰電力が発生した場合は、隣接自己施設での使用や、EV充電などに使用することが可能。
また、災害などで停電した場合に、緊急時の電源として使用することができる。そのため、地域の一時避難施設としての利用や、災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画(BCP)の機能強化につながる。
さらに、PPA(Power Purchase Agreement/電力販売契約)モデルにより、初期投資ゼロで再生可能エネルギーが利用でき、夜間電力は再生可能エネルギーによって発電したグリーン電力を購入し利用することも可能だ。
商品概要は、立体駐車場階数は5層5段、年間予想発電電力量は225,000kWh/年で、販売価格は78,000 円/㎡~となっている。大和ハウスグループとして、環境に配慮した電力供給の提案をしていくという。
販売から施工・メンテナンス・運営に至るまで、ワンストップでのサービスを提供している同社は、コインパーキングやカーシェアリングの運営も行っており、さらなる相乗効果を生み出していく。脱炭素化で得たノウハウを商品・サービスを今後も全国へ展開していくようだ。
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