日本ではあまり紹介されない海外のエネルギー業界最新ニュース。EnergyShift編集部が厳選してお送りする。
Joby Aviationの電動エアタクシーサービスにトヨタが投資
中国、自足自給の国産ポリシリコン産業のための断固とした戦略を立てる
中国商務部は、アメリカおよび韓国産ポリシリコンに対するアンチダンピング関税を引き続き5年間適用すると表明した。これにより、アメリカにおいてソーラーモジュール原材料の大半を製造するノルウェー企業のREC Siliconは55.4~59.1%、韓国のOCIやハンファケミカルは4.4~8.9%の関税が課されることになる。
デンマークVestas、2040年までに廃棄ゼロの風力タービンを製造
Vestasは廃棄素材ゼロの風力タービンを製造することになった。これは史上初になる。新しい廃棄運用戦略を実行し、サーキュラーエコノミーに取り組み、廃棄素材ゼロのバリューチェーンを生み出すことを目指す。産業廃棄物は地球環境の脅威となっており、自社風力タービンの平均85%がリサイクル可能なVestasがこれに取り組む。
Vestas to Produce Zero-Waste Wind Turbines by 2040(Renewable Energy Magazine 2020/1/20)
トヨタ、米Joby Aviationの電動エアタクシーサービスに投資
トヨタは、米カリフォルニアの電動エアタクシーサービスを提供するJoby Aviationに39,400万ドルを投資することを決定した。Joby Aviationは既に合計72,000万ドルの資金を他からも調達。Joby Aviationは垂直離陸および着陸可能な電動航空機をインハウスで製造している。
Toyota Invests In Joby Aviation Electric Air Taxi Service(Clean Technica 2020/1/16)
英Centricaと独sonnen、先進的な仮想発電所(VPP)を考案
英エネルギーサービス企業Centricaとドイツの家庭用蓄電池事業者sonnenは、クラウドプラットフォーム上で100の国内バッテリーネットワークを導入することで、イギリスで最も発達したVPPを作り上げたと発表した。FFR (Firm Frequency Response)を提供するため、CentricaのクラウドソフトウェアFlexpondを使用し、sonennの100の家庭用バッテリーを導入する。
Centrica and sonnen create advanced Virtual Power Plant(Power Technology 2020/1/20)
スバル、2035年までにEVのみ売ると計画
スバルはトヨタの技術を活用した“ストロング・ハイブリッド”の構想を発展させる考えだが、EVに関してはアメリカでの販売に難色を示している。2018年に導入したCrosstrekのPHVの販売が低迷したためだ。しかし、EVを使う消費者は買い替えにもEVを選ぶ傾向が高く、EVはメンテナンスおよびオペレーションコストが比較的安い。スバルはまず最新のEVを実際に使ってみて、なぜEVが現在の市場に受け入れられているかを把握するべきだ、とCleanTechnicaのSteve Hanley記者は主張する。
Subaru Plans To Sell Only Electrified Vehicles — By 2035(Clean Technica 2020/1/22)
(執筆:EnergyShift編集部 柴田 奈々)