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日鉄エンジ・大ガス、タイでオンサイト・ユーティリティ事業

日鉄エンジ・大ガス、タイでオンサイト・ユーティリティ事業

EnergyShift編集部
2021年04月02日

日鉄エンジニアリングと大阪ガスが共同出資するタイの現地法人NS-OG Energy Solutions(Thailand)Ltd.(NSET)は、本社を山形県に置くSpiberがタイ東部ラヨーン県に建設した「構造タンパク質の量産プラント」向けにユーティリティ供給事業を開始した。

SDGs「13.気候変動に具体的な対策を」に合致した事業

今回の事業は、NSETが、Spiberが工場構内に建設したユーティリティ供給設備の操業・保守を請負い、工場の操業に必要な電力・蒸気・冷水を含むユーティリティ一式を、Spiberに対して供給する事業だ。

NSETは、高効率で安定的なユーティリティ供給を通じて、Spiberによる本施設の安定的な操業の一翼を担う。また、将来的な工場拡張に合わせコージェネ設備導入を含むエネルギー供給システムの最適化を実施する事により、Spiberが掲げる持続可能な社会の実現に向けた取り組みにも貢献するという。

なお、今回は、特に以下の項目が高く評価され、受注にいたったと説明している。

  • タイでのコージェネ設備運用で培った操業管理技術を基に、ボイラーなど蒸気供給システム・液化天然ガス(LNG)気化設備・受変電設備・冷凍機などのエネルギー供給設備のみならず、給水設備・計装空気設備・産業用ガス受入設備などを加えたユーティリティ供給設備全体の一体運営管理を提案したこと。
  • CO2排出係数の低いLNGの利用と、高効率蒸気供給システムの導入など環境性・経済性に優れた設備計画を提案したこと。
  • 様々な操業条件に合わせたきめ細かな制御、管理により、計画を上回る省エネ、省CO2を達成してきた実績があり、本施設の操業状況に合わせた最適なユーティリティ供給が期待できること。

今後もNSETは、高く評価を得たエンジニアリング力・操業管理技術を活かし、SDGs(国連の持続可能な開発目標「13.気候変動に具体的な対策を」)に合致する、省エネ・CO2排出削減に資する環境性・経済性に優れたエネルギーソリューションの提供を通じ、顧客の低炭素社会の実現に向けた取り組みや、コア事業へのリソース集中をサポートすることにより、タイの持続可能な発展に貢献していくという。

 

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