10月20日、岩谷産業は、アストモスエネルギー、ENEOSグローブ、ジクシス、ジャパンガスエナジーとともに一般社団法人「日本グリーンLPガス推進協議会」を新たに設立したと発表した。
LPG(プロパン・ブタン)のグリーン化事業を共同して進めるという。
具体的には、水素と二酸化炭素(CO2)を合成させ、100%近い収率で LPG を製造する新たな技術(プロパネーション・ブタネーション)を北九州市立大学との連携によって確立させる。
従来の燃料合成技術では、CO2を一酸化炭素に置換する必要があり、非効率な面があったが、新技術では CO2を直接水素と効率的に反応させ、高い得率での LPG製造が可能だという。
また、LPGと類似した特性を有するDME(ジメチルエーテル)から LPGを製造する技術の確立も目指しており、大手触媒メーカー等との共同研究開発を進める予定。
同協議会は、3年後を目処に2つの実証試験結果を検証し、研究を通じて得られた技術を用いて下水処理汚泥施設から発生するバイオ原料等から得られた水素とCO2を利活用して、2030年前半には年間3万トン規模のカーボンフリーなLPG(グリーンLPG)の社会実装実現を目指している。
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