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飛行機も水素で飛ぶ時代に 双日、航空機用水素燃料事業に参入

飛行機も水素で飛ぶ時代に 双日、航空機用水素燃料事業に参入

EnergyShift編集部
2021年04月23日

双日は4月23日、米国・カリフォルニア州で水素燃料航空機や航空機用水素供給網の開発・実用化を進めているユニバーサル・ハイドロジェン・カンパニー(UH2)へ出資し、航空機用水素燃料事業に参入すると発表した。

航空業界でも進む脱炭素化

世界的な気候変動対策の重要性が高まる中、世界のCO2排出量の約3%を占める航空業界においても、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする「カーボンニュートラル」への取り組みが求められている。

国連の専門機関であるICAO(国際民間航空機関)は、航空分野に対し2021年から2050年まで毎年燃料効率を2%改善し、2020年以降はCO2の排出量を増加させないという規制を講じている。さらにIATA(国際航空運送協会)は「2050年時点で、2005年比50%のCO2削減」の達成を求めている。

こうした国際的な要請に対し、国内外の大手航空会社は新型機材の開発やCO2を排出しない燃料へのシフトに取り組む。有力視される燃料のひとつが水素だ。

経済産業省でも、2050年には水素飛行機が主流になると見込んでいる。

双日は、60年以上にわたる民間航空機代理店事業での実績に加え、航空機ビジネスで培ってきた機体メーカー、航空会社、空港事業者との信頼関係を有しているという。

一方、UH2社は2020年設立ながら、水素燃料航空機の開発や航空機用水素燃料システム開発および販売で、高い技術力やネットワークを持つという。

双日は、UH2社へ出資・提携することで、「水素燃料機の導入・普及を行い、さらに水素サプライチェーンの構築に向けた新たなソリューションを市場へ提供することで、航空分野の環境負荷低減に貢献する」とコメントしている。

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