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カナダで小型原子炉が初のライセンス取得へ 脱炭素に向けて

カナダで小型原子炉が初のライセンス取得へ 脱炭素に向けて

EnergyShift編集部
2021/05/26

次世代の原子炉として、小型モジュール炉(SMR)の開発が世界各国で進められており、日本でも関心が高まっている。こうした中、カナダの原子力会社Global First Power社のMMR(Micro Modular Reactor)プロジェクトにおける、Ultra Safe Nuclear社(USNC)のSMRが、カナダ原子力安全委員会(CNSC)との間でライセンスの取得段階に入ったことを発表した。SMRがカナダでこの段階に入ったのは初めてとなる。

Global First Power社は、USNCのカナダの完全子会社であるUSNC-Power社と、同じくカナダのOntario Power Generation社との合弁会社。MMRプロジェクトは、カナダのオンタリオ州にある原子力研究機関のChalk River研究所敷地内に超小型の原子炉を建設するというもの。

建設される予定の原子炉は、15MWの熱出力を持つもので、5MWの発電が可能となる。まさに超小型原子炉だ。原子炉はモジュール化しており、設置すれば20年間発電する。燃料の交換は不要で、20年後には新たなモジュール炉に交換することで発電を継続できる。また、モジュールの台数を増やすことで、出力を増やすことができる。さらに、原子炉と発電機を分離して設置することで、運転を簡素化し、排熱を空調や水素製造、工業プロセスなどに使うことができる。

計画では、2023年に建設が開始され、2025年から発電を開始する。MMRプロジェクトは、今後の商用MMRのモデルとなり、遠隔地のオフグリッド顧客にクリーンでカーボンフリーなエネルギーを提供し、カナダの気候変動目標をサポートすることが見込まれている。

USNCのFrancesco Venneri CEOは、「(MMRが)カナダで正式に認可を受けた最初の第4世代原子力技術であることは、当社の革新的な原子炉設計とその安全性の優位性を証明するものです。私たちはCNSCプロセスの次の段階を楽しみにしており、MMRエネルギーシステムの近い将来の完成を目指し、産業界や遠隔地のコミュニティに安全で信頼性の高い、カーボンフリーのエネルギーを提供する当社の技術の商業的可能性を示していきます」と述べている。

Ultra Safe Nuclear Corp. Micro Modular Reactor Achieves Canadian Licensing Milestone

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