英国のジョンソン首相は、11月22日、新築の住宅や商業施設などの建築物に電気自動車(EV)の充電スタンドの設置を義務付ける方針を表明した。
2022年からの施行を目指し、年末までに英議会に必要な規制案を提出する。また、10台以上の車を駐車できる施設を改修する場合も、設置が義務づけられる。
英国はガソリン車やディーゼル車の新車販売を2030年までに終了させるなど、EVの普及を急速に進めている。この制度によって、人口の大半を占めるイングランドだけで年間に最大で14万5,000の充電スタンドが増えると見込んでいる。
ジョンソン首相は同日開催された経済団体の会合で演説し「我々はグリーン産業革命の入り口に立っている」と述べたうえで「新しい住宅や建物にはEVの充電設備が必要になる」と語った。
政府は国内各地での設備の普及により、同時にEV普及を促す方針だ。世界の流れはEV一辺倒であるが、インフラの整備など、官民一体となって、力を入れていくことが必要とされている。
EnergyShift関連記事
・EVを買替対象に選ぶ人がガソリン車派を上回る 進む費用補助・設備拡充で普及の障壁取り払いへ
・電気自動車(EV)の充電について徹底解剖
ニュースの最新記事