2021年6月4日、ダイキン工業株式会社は「エアコンと地球環境に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
これによると、夏の日中、もっとも消費電力が多い機器はエアコンだと感じている人が8割近くいる一方で、エアコンの消費電力の割合を実際より少なく見積もっている人もまた8割以上となった。気候変動対策としてエアコンを適切に使っていくにあたってのイメージは、まだまだ伝わっていないという。
今回の調査は、6月5日の「環境の日」と6月の「環境月間」に合わせて実施されたもので、全国約500名の男女が対象となっている。
テレビや新聞等のメディアでも頻繁にとりあげられるようになった「脱炭素(カーボンニュートラル)」への取り組み。だが、国や産業レベル等の大きな枠組みで語られることが多く、一般家庭では脱炭素や環境保全のために、いったい何を具体的に行うべきか、しっかりとイメージできているのかどうか、ということがポイントだ。
実際には、夏の日中の消費電力の6割はエアコンが占めている。しかし、「夏場の日中、一番消費電力が大きいと感じる家電製品は何ですか?」という質問に対しては、77.5%もの人が「エアコン」と回答しているにもかかわらず、その使用電力量となると、83.4%の人が事実より少なく見積もってしまっているのだ。
一方、省エネの工夫についての質問では、「設定温度を少し上げる(控えめにする)」という回答が6割、「扇風機やサーキュレーターと併用する」「運転スイッチを頻繁にオン・オフしない」との回答が続く。また、省エネの工夫は“電気代削減のため”か、“環境のため”かという質問には、環境のためと答えた人が4割弱(電気代と両方を含む)いた一方で、電気代を理由に含めて挙げている人は9割以上に上っている(複数回答)。
こうした結果を踏まえ、ダイキンでは、電気と電気代を削減し、同時に環境保全にもつながるエアコンの上手な使い方をサイト等で紹介している。具体的には、リモコンでの設定温度を1℃上げると約10%、また、窓に日よけ(よしず)を設置すること、フィルターの掃除、室外機の周りを片付けて風通しを良くする等の対策を講じると、20%以上の省エネ効果があるということだ。
今回の調査では、「環境月間(6月)」の認知度においては、わずか2割という結果だった。しかし、これから徐々に暑くなり湿気も上がるこの時期、ぜひダイキンお奨めの様々な省エネ対策を試していくと同時に、併せて、“家庭でできる地球環境保全”に繋がる実践をされてみてはいかがだろう。
ニュースの最新記事