自然電力は、唐津市浄水センターにおいて、NTTデータ経営研究所、九州電設、ワイビーエムと共同で、防災・減災を目的とした太陽光発電設備と蓄電池設備の導入を行った。防災・減災機能向上のための太陽光発電設備・蓄電池設備導入であり、発電設備における需給を最適制御システムで連携するというものになる。
佐賀県唐津市にある唐津市浄水センターを中心とした周辺エリアには、唐津市消防署、唐津市屋内プールのほか、佐賀県施設などの公共施設が集積している。そのため、これらの施設を一体として、再生可能エネルギー設備を整備し、平常時だけでなく大規模停電などの非常時においても電力供給が可能なエリアを目指す「唐津スマートレジリエンス拠点構築事業」が進められている。
自然電力は、今回の設備導入にあたって、連合体代表として、全体の概念設計とプロジェクトマネジメントを担当。九州電設の協力の元、自然電力が監修し、唐津市浄水センター敷地内に太陽光発電設備・蓄電池設備の設計・調達・施工を行った。またNTTデータ経営研究所・ワイビーエム・自然電力にて本エリアにおける再生可能エネルギーポテンシャル評価のフィジビリティスタディを実施し、本エリアにおける太陽光発電の拡張性や、メガワットサイズの大型蓄電池導入や複数の建物を結ぶ自営線等でのマイクログリッド化の可能性を調査した。
今回の設備導入は、非常時において唐津市浄水センターの一部に電力を供給し、停電の場合でも独立したエネルギー拠点として電力供給力を確保し、防災拠点としての機能を維持することを目的としている。また、停電時は、自然電力が開発した最適制御システムにより、蓄電池や、施設内の複数の発電設備(新設の太陽光発電設備の他、敷地内に既設の自家発電機、太陽光・風力発電機を含む)が連携し、各設備からの電力供給のバランスを制御するという。
あわせて、平常時も、電気代が高い時間帯や電力使用量が多い時間帯に太陽光・蓄電池の電気を効率的に使用し、電気代とCO2排出量の削減に貢献する。
今回導入された設備は以下の通り。
太陽光発電は102kWの定格出力。蓄電池はテスラ製の産業用蓄電池Powerpackを導入、出力58kW、容量232kWhとなっている。
自然電力では、再生可能エネルギーに関する電源の開発、保守管理から需給制御などについて広い専門性と経験を活かし、今後も地域の中で経済が循環するスキームを提案していくという。
プレスリリース:唐津市浄水センターに防災・減災機能向上のための太陽光発電設備・蓄電池設備を導入 ~新設・既存の発電設備における需給を最適制御システムで連携~ 2021.3.15
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