カナダ・ループエナジーがヨーロッパのECUBESへの水素燃料電池モジュールの最初の供給出荷 | EnergyShift

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カナダ・ループエナジーがヨーロッパのECUBESへの水素燃料電池モジュールの最初の供給出荷

カナダ・ループエナジーがヨーロッパのECUBESへの水素燃料電池モジュールの最初の供給出荷

EnergyShift編集部
2021年03月30日

カナダの水素燃料電池メーカーであるLoop Energyは、燃料電池モジュールの最初のユニットを、スロベニアの水素ソリューション企業であるECUBESに出荷することを発表した。Loop Energyは今回の出荷を足掛かりに、欧州、中国をはじめとするグローバル市場への拡大を目指している。

カナダの燃料電池とスロベニアの水素ソリューションで脱炭素化

スロベニアに拠点を置くECUBESは、水素技術に基づいた製品とソリューションを開発しているテクノロジー企業だ。送電システムの課題に深い理解があり、欧州のレジリエンスおよび防衛セクターに関するプロジェクトや、クリーンエネルギーインフラにフォーカスした事業を展開している。

今回のLoop Energyからの供給は、以前に発表された合意に基づく一連の出荷の最初のものであり、今後2年間で50ユニット以上の水素燃料電池モジュールを供給する予定。

「水素は、世界のディーゼル発電機市場の脱炭素化に関して選択の解決策として浮上し始めており、報告されている2019年のベースである164億米ドルから、2027年までにほぼ2倍になると広く予想されている。今回の最初の出荷は、Loop EnergyとECUBESの両方にとって大きなマイルストーンを表している。これは、この業界の新進気鋭のセグメントに対する急速に高まる需要に対応するために協力して取り組んでいるためである」とLoop Energyの社長兼CEOであるベン・ナイランド氏は述べている。

Loop Energyの高燃料効率燃料電池モジュールは、水素用の加圧容器ではなく水素を吸着させる固体にエネルギーを貯蔵するしくみの、ECUBES独自のサーマルグリーン水素エネルギー貯蔵ソリューションHYDROGENIUMと統合される。システムは、欧州防衛機関の「RESHUB」プロジェクト(欧州の防衛レジリエンスハブネットワーク)を含む、欧州のさまざまな顧客に向けて設計されている。欧州の防衛部門のエネルギー効率の向上を目的としているということだ。ECUBESは、水素技術に基づいて、電力、ガス、運輸、防衛の各セクター間のセクター結合プロジェクトを開発してきた長い歴史があり、開発には、水素を動力源とする固定システム、エネルギー貯蔵、および世界中のゼロエミッション輸送プロジェクトが含まれる。

Loop EnergyとECUBESは、最初のプロジェクトの開始以降、事業の拡大も検討していく。

Loop Energy Announces First Supply Shipment of Hydrogen Fuel Cell Modules to ECUBES in Europe

 

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