人間の顔の見える電気
2021年4月1日、グリーンエネルギー専門メディアEnergyShiftは、これまでなかったまったく新しい再生可能エネルギーの販売を開始する。それは人力発電だ。
今までも、「顔の見える電気」として、特定の再エネ発電所の電気や、ブロックチェーン技術を使ってトレーサビリティを明確にした電気を販売してきた電力会社があった。
しかし今回EnergyShiftが販売する電気は、人の手(足)で発電機を回して発電したものだ。当然カーボンフリーとなる。また、発電した人の顔も公開するため、文字通り「顔の見える電気」でもある。
プロのカメラマンでもブレてしまうほど、人力発電に真剣に取り組む発電担当Iさん。
究極の再生可能エネルギー「人力発電」の全体図
一般の電気と比較すると、価格は1kWhあたり1,000円(消費税別)とかなり高いが、そこには手作りの電気ならではのぬくもりもあるという。
また、サービス開始と同時に、EnergyShiftersという女性5人組の再エネアイドル(再ドル)グループも誕生。
アイドルが発電した電気は、通常の電気とは別に、オークションにかけられ、落札した人に供給される。また、オークションの収益は地球環境保護のために使われる予定だ。
男性アイドルによる発電も準備しているが、「社内でアイドルになる男性は、私しかいないので、他のメンバーも探してサービス化したい」(岩田マーケテイングリサーチマネージャー)とのこと。
今回の新サービスにあたっては、まだまだ供給力が不足している、というのも悩みで、発電を担当する社員を募集中だという。
*この記事はフィクションです。エイプリルフール特別企画です。
(Text:本橋恵一、Photo:小池真嵩)