風力タービンの世界大手であるスペインのシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジーは6月16日、台風など日本向けに特別設計した陸上風車79基を供給すると発表した。日本最大の風力発電事業者であるユーラスエナジーホールディングスが北海道で建設予定の風力発電所に設置される。出力規模は339.3MWとなる。
シーメンスガメサは、台風など日本特有の強風にも耐えられる陸上風車を開発し、日本国内における拡販を目指していた。
今回、ユーラスエナジーに供給するのは4.3MWの風車79基。
ユーラスエナジーは北海道に合計出力339.3MWの風力発電所を建設中で、2023年内にも試運転に入る予定だ。シーメンスガメサが受注した風車のなかで、国内最大規模となる。
政府は風力発電を再エネ主力電源化の切り札として位置づけており、なかでも洋上風力は毎年100万kWずつ増やす計画を掲げている。
シーメンスガメサでは、台風など日本特有の強風にも耐えられる特殊風車を武器に、日本における陸上および洋上での受注を拡大させる狙いだ。
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