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東京ガス、客先でCO2を資源化するオンサイトCCU技術を開発

東京ガス、客先でCO2を資源化するオンサイトCCU技術を開発

2021年09月29日

9月28日、東京ガスは、都市ガス機器利用時の排ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)と水酸化物を反応させることで、洗剤や肥料などさまざまな工業製品の原料となる炭酸カリウムを都市ガスの客先で製造し、CO2を資源化するオンサイトCCU技術*を開発したと発表した。

カナダCleanO2 Carbon Capture Technologies 社製の炭酸カリウムを製造出来る二酸化炭素回収装置を使用する。本装置の国内導入は今回が初。

この装置は北米での実績はあるが、ガス機器の排ガス性状や空気環境が北米と日本では異なるため、CleanO2との共同検討や国内での実験を重ね、独自の製造技術を開発した。

装置は、幅0.85m×高さ1.9m×奥行2.0mと小型であるため、商業施設などスペースが限られる場所へ導入することができ、さまざまな場所におけるCO2の排出量削減と資源化を可能にする。

同社は、今後、客先のガス機器と本装置を組み合わせた実証試験を進めながら、商用化を目指すという。

*都市ガスのお客さま先で排出されるCO2をその場(オンサイト)で回収・利用(Carbon Capture Utilization)すること

EnergyShift編集部
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