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テスラ株3.4%下落 きっかけは死亡事故、しかし要因はほかにも

テスラ株3.4%下落 きっかけは死亡事故、しかし要因はほかにも

EnergyShift編集部
2021/04/20

アメリカ・テキサス州で4月17日に起きたテスラ・モデルSの事故が波紋を呼んでいる。

テキサス州ハリス郡のマーク・ハーマン保安官がBloombergに電話で答えたところによると、事故を起こしたのは2019年式のモデルS。高速で走行中にカーブを曲がりきれず、木に衝突した。

報道では死亡した二人のうち、ひとりが後部座席から発見され、もうひとりは助手席で発見された。同保安官は衝突時にはだれも運転していなかったようだ、と指摘したが、現在も調査中であると述べている。自動運転システムが作動していたかどうかも不明。

炎上したモデルSは消火に4時間かかった。テスラをはじめとするリチウムイオンバッテリーを積載しているEVは一度消火しても再度発火する恐れがあり、テスラの公開情報によると「火を消そうとするよりも燃やし続けたほうがいい」ともある。実際、事故現場の写真を見る限り、ほぼ原形がなくなるまで今回の事故でも燃え続けたようだ。

この事故をきっかけにして、テスラの株価は19日に3.4%下がっている。いったん691.80ドルまで下げ、714.63ドルで取引を終えた。終わってみると、今年3月18日以来の最大の下げ幅になった。

イーロン・マスク氏の資産額も56億ドル(約6,000億円)下がったと米フォーブスは推計している(とはいえ、まだ19兆円ほどの資産があるが)。

実は、テスラ株は今年に入ってから2020年のような伸びを見せておらず、一部アナリストには停滞しているとみられていた。その理由は、他大手メーカーのEVの猛追だ。

ブルームバーグのレポートによると、世界のEV車販売台数のテスラのリードは、2020年には2019年から1ポイント後退。VWグループのシェアは2019年の4%から9%へと上昇し、2年後の2023年にはテスラを追い抜く勢いだという。

多くの報道の通り、大手自動車メーカー各社はEVシフトを鮮明にしている。VWはもちろん、メルセデス・ベンツ、フォード、GMも本サイトでも紹介しているが、EVシフトだ。アウディはテスラのモデルYに対抗したエントリープライスのSUVを用意している。

4月19日に中国・上海で開幕した上海モーターショーでもトヨタの新シリーズを始め、ホンダ、日産などもEVを次々と発表している。

一方、今回の事故で、EVベンチャーのニコラ、Fiskerなども下落している。

今回の事故はきっかけに過ぎず、EVベンチャー株は精彩を欠いているようだ。大手自動車メーカーも必死に生き残りをかけている。

テスラは、4月26日に第1四半期の業績を発表する予定。


追記:4月20日21:40

テスラのイーロン・マスク氏は一般のツイートに答える形で、「これまでのところ」回収されたデータログから、事故車にはオートパイロットが作動しておらず、車の所有者も「フル・セルフドライビング」オプションを契約していなかったと述べている。また、標準的なオートパイロットがオンになるためには車線が必要だが、事故のあった道路にはそれがなかったともツイートした。

返信元のツイートには「オートパイロットには安全対策が施されており、10秒ごとにハンドルに手を添えないと解除され、制限速度を超えることもない。リサーチをお願いします」とある。

サイトでお伝えした通り、イーロン・マスク氏は4月9日にテスラのフル・セルフドライビングについてレーダーを使わないと述べている。

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