ENEOSホールディングス、脱炭素実現に向けてEV電池の再利用を本格化 レアメタル確保も  | EnergyShift

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ENEOSホールディングス、脱炭素実現に向けてEV電池の再利用を本格化 レアメタル確保も 

ENEOSホールディングス、脱炭素実現に向けてEV電池の再利用を本格化 レアメタル確保も 

EnergyShift編集部
2021年05月22日

世界中で自動車の電動化が加速し、EV(電気自動車)向け蓄電池の生産も増えるなか、蓄電池を再利用する動きが本格化している。石油元売り最大手のENEOSホールディングスは5月19日、蓄電技術などを持つスタートアップ企業、MIRAI-LABOと組み、EV電池の再利用を本格化すると発表した。

ENEOSホールディングスとMIRAI-LABOは、使用後のEV電池を回収し、再利用する事業を本格化する。

回収した電池の劣化状態を確認し、残存性能に応じてENEOSのサービスステーションや商業施設、一般住宅、さらにビル・工場などの蓄電池として再利用する。また、定置型蓄電池システムとして、VPP(仮想発電所)への活用も今後検討していく。

さらに寿命を迎えたEV電池は、リサイクルすることで新品蓄電池の材料とする。

世界中で自動車の電動化が加速するなか、EV向け蓄電池の生産も増加する見込みだが、世界各国で蓄電池の原料となるレアメタルの争奪戦が激しくなりつつある。たとえばコバルトは、世界埋蔵量の50%近くがコンゴ共和国に集中。ニッケルはインドネシアやオーストラリアなど一部の国に集中している。

レアメタルの争奪戦が今後ますます激しくなることが予想されるなか、蓄電池の再利用が、EVシフト実現に向けたカギのひとつとなっている。そのためENEOSホールディングスでは、2022年度から電動バイク含めた蓄電池の再利用サービスなどを展開する方針だ。

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