日本ガイシは2021年3月4日、再生可能エネルギーの普及拡大、脱炭素化に向け、ネクストエナジー・アンド・リソースと、電力貯蔵用NAS電池と太陽光発電を組み合わせた新規サービスの検討に関する合意書を締結したと発表した。
両社は、大容量を特長とする日本ガイシのNAS電池と、ネクストエナジーの太陽光発電設備および太陽光発電に関わる技術やノウハウを組み合わせることで、電力需要家のエネルギーコスト削減と二酸化炭素排出量削減の両立を実現する新規サービスの検討を進めているという。2021年夏ごろの提供開始を目指している。
検討する新サービスは、第三者所有モデル*を展開するエネルギー供給事業者(電力小売事業者)に、NAS電池と太陽光発電設備をパッケージ化した再生可能エネルギーシステムを一括提供するモデルだ。
パッケージ化することにより、システム全体の導入コストが削減できる。電力需要家は、設備を所有することなく、再生可能エネルギーを有効活用できるという。
消費しきれない太陽光発電の電力をNAS電池にためて、夜間や消費電力が多い時間帯に使用することで自家消費率を高め、エネルギーコストとCO2排出量の削減を実現する。さらに、停電が発生した際にはNAS電池から電力が供給できるため、非常時の事業継続性も確保できる。
企業価値の評価基準の一つともなっているCO2排出量の削減や自然災害の頻発・激甚化による緊急時の電源確保の必要性から、再生可能エネルギーを利用した自家発電や自家消費の拡大が注目されている。
日本ガイシは、「新規サービスの検討・提供により、第三者所有モデルでの電力需要家の再生可能エネルギーの導入・利用拡大を促進し、BCP(事業継続計画)対策や脱炭素化など持続可能な社会の実現に貢献していきます」とコメントしている。
電力貯蔵用NAS電池
*第三者所有モデル:エネルギー供給事業者が、工場などの電力需要家の施設・敷地に太陽光発電設備などを設置し、同設備で発電した電力を需要家に供給して自家消費する事業モデル。
プレスリリース:ネクストエナジーとNAS電池と太陽光発電を組み合わせた新規サービスの検討に関する合意書を締結 2021.3.4
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