ロシアと協力関係を強化 脱炭素に向け水素やアンモニア安定確保へ | EnergyShift

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ロシアと協力関係を強化 脱炭素に向け水素やアンモニア安定確保へ

ロシアと協力関係を強化 脱炭素に向け水素やアンモニア安定確保へ

2021年09月03日

9月2日、梶山弘志経済産業相とロシアのシュリギノフ・エネルギー相が水素やアンモニアについて協力関係を強化することで合意し、共同声明に署名した。

共同声明は脱炭素に向けて、火力発電の燃料などとしてCO2を排出しない水素やアンモニアを安定的に確保することを目的としている。具体的には、天然ガスが豊富なロシアで生産された水素やアンモニアを日本が輸送することを想定。民間企業による共同プロジェクトの具体化も後押しする。

同日の署名式では、経産省とロシアにおいて石油・天然ガス及び液化天然ガス(LNG)開発等の事業を行うノバテクの間でも協力覚書(MOC)を締結した。製造過程で発生するCO2を回収して地下深くに封じ込めるCCUSといった次世代エネルギーの研究開発や人材育成の促進なども盛り込まれた。

加えて、商船三井とロシア運輸省傘下の国営リース会社であるGTLKが、カムチャッカ半島でのLNG積み替え基地事業の参画で基本合意した。LNG積替基地が設置されることにより、輸送コストや温室効果ガス排出量の削減が可能となるだけでなく、消費地に近い場所にLNGを保管することで輸送の安定性・定時性を高められるという。

資源国であるロシアとの関係強化によって、脱炭素社会の促進にかじを切る。

EnergyShift編集部
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